アメリカの繁栄は有色人種の迫害の上にある

🍔今日のアメリカ

また銃撃事件。デンバーで10人も亡くなりました。銃規制して！！！

「ワクチン打ったらドーナツ🍩あげます」キャンペーンをクリスピー・クリーム・ドーナツが始めてくれました!  数日前に夫と「献血みたいにご褒美くれたらミシシッピの貧しい人たちも打つのにね〜」と話してたところ😄

うちの近所にはクリスピー・クリーム・ドーナツがあるので、打つ人増えるといいな。

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先日の投稿【アジア系へのヘイトクライム】のつづきです。

☞『メイキング・オブ・アメリカ』

この中に、アジア人、特に中国人に対する迫害の歴史についても少し触れられています。

トランプさんが「チャイナ・ウイルス」「カンフルー」などとふざけたことを口にするずっとずっと以前から、アメリカにはアジア人に対する根深い偏見が存在するのだと、私はこの本で初めて知りました。。。

以下、本著より抜粋させていただきました。

大陸横断鉄道の完成は、中国人労働者の存在なしには語れない。

カリフォルニアでの金鉱の発見は、太平洋を越えて多くの中国人を惹きつけた。･･･1858年には3万5千人にまで増えて、多くが西部に送り込まれた。

･･･彼らは中国で、かつての東部の年期奉公人のような悪条件のもと駆り集められ、アメリカ人やヨーロッパ人の斡旋業者に売られた。「クーリー」（苦力、日雇い労働者）と呼ばれた彼らは、詰め込まれた船の中では、檻に入れられ、鎖につながれて太平洋を渡った。･･･「クーリー」は炭鉱労働、金鉱労働に従事したが、西部では約1万2千人の中国人が西部の鉄道建設に従事した。…大陸横断鉄道は、実は中国人の手で作られたと言っても過言ではない。

…中国人の鉄道労働者のなかには、鍛冶屋、大工、石工、測量技術者など、きちんとした技術をもったものもすくなくなかったし、概して真面目な労働者だった。…経営者は低賃金で、規則正しく、自身で衣食を賄う、手のかからない中国人労働者を、あらゆる分野で好んで雇用しようとした。

…白人経営者が彼らを都合のよい奴隷としか見ていないのは明らかだが、白人労働者は、仕事を奪われる危惧から、彼らに敵対意識を持った。中国人労働者の辮髪は、常に嘲笑の的であったし、白人労働者が賃上げ要求のストライキに入ると、中国人がスト破りに使われたこともあって、中国人に対するリンチや殺人が頻発した。…1885年、ワイオミングのロックスプリングの中国人コミュニティが襲撃を受け、28人の中国人が虐殺され、放火によって600人が焼け出された。1887年には、スネーク川沿いの炭鉱で働いていた中国人鉱夫31人がカウボーイに殺害され、手足を切断される事件も起きた。

中国人鉄道労働者が、大陸横断鉄道完成と、そのおかげとも言える西部の繁栄に果たした役割は、計り知れない。彼らもまた西部のパイオニアであったことに、違いはない。だが、アメリカがその貢献を顕彰したことはない。

…南部の繫栄が黒人奴隷の血と汗で贖われたのと同じ構図を、私たちはここにも見るだろう。農場の拡大と鉄道の敷設のために、土地を奪われたインディアンの悲劇も含めて、アメリカの繁栄は、いつも有色人種の迫害と搾取の上に成り立ってきた。

 

アメリカ西部では中国人が奴隷同様だった時代があるのですね。。。

こういう歴史的背景をベースにした差別感情が公然とある上に、体が小さく、おとなしく、英語が満足でなく、銃を持たず、数も少ないアジア系移民は、ずっと”憂さ晴らし”の対象とされてきた。

アジア各国はアメリカ軍の基地が常駐しているところも多く、主従意識もあるでしょう。

駐留地で現地女性と遊んだりする人も多いし、沖縄のようなレイプ事件も各地で起こっているに違いない。アジア人女性に対する性差別意識は、”現在進行形”なんだと想像できます。

日本人も、自分たちが思っているよりずっとずっとずっっーと見下されていると思うと、とてもやるせない気持ちになります。たどたどしい英語でへらへらと笑う自分が、南部の田舎のアメリカンにどう思われているか想像すると、なんだか情けないわ。。。