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アメリカで美味しい白あんを作りましょう

2019年11月4日月曜日

レシピ(和菓子) 美味しい話

アジア系スーパーに小倉あんはあっても、白あんはあまり見かけません。あってもすごく高いし甘いっ。自作しようにも、アメリカでは日本と同じ「白いんげん豆」や「手亡豆」が手に入りません。。。

そこで、アメリカで和菓子作りをしている方々が主に使っている”白あん用の豆”3種類の中でどれが一番美味しいか比較してみることにしました。


(追記)この記事から数年後、、、美味しく作れるCannellini Beansの水煮缶を見つけちゃった!


白あんの作り方


作り方はわかりやすい動画をひとつ貼っておきますね。



この動画では説明がありませんが、網で濾す時は水をかけながらします。


メッシュ(網の目)の大きさは50ポイント以上で


こしあんは、最後はメッシュの小さい網で濾さないと舌触りがザラッとなります。

メッシュサイズは最低でも50、65以上がオススメです。


アメリカの白あんに使える豆は3種類


アメリカで和菓子作りをしている人たちが白あんを作るのに使っている豆が主に3種類あるので、どう違うのか比べてみました。

①Great Northern Beans グレートノーザンビーンズ

②White Kidney Beans(Cannellini beans)ホワイトキドニービーンズ

③Learge Lima Beans ラージライマビーンズ


※結論だけ見たい方は一番下までスクロールしてね😉



水に漬ける(6時間)

①はアクが出て水が黄色っぽい。


生あんの出来上がり

③が一番白い。


炊きあがった白こしあん

白い順に③→②→①


①Great Northern Beans(グレートノーザンビーンズ)



アメリカで最も一般的な白豆。色味が悪く着色した際の発色が悪いので、練り切りなどにはあまりおすすめではありません。ねっとりした食感を生かして洋菓子に入れるなどの使い方が良いと思います。

小さめの大豆くらい。

皮が薄いので重曹を入れて煮ると途中でほとんどの皮が自然にむけてくる。
渋切りの際に皮をできるだけ取り除くと裏ごしが楽。

3つの中で豆そのものが硬い感じがあり、裏ごしの際に硬い粒々がたくさん残る。若干大豆寄りなのかもしれません。

煮上がったあんは、3つの中で最も粘りが強く色がくすんでいる。
豆の風味は②よりは劣るものの③よりは良い。わずかにエグ味を感じる気がする。

水に浸けた直後


吸水完了


②White Kidney Beans(Cannellini beans)ホワイトキドニービーンズ



日本で白あん用に使われる豆に最も近い種類です。和菓子用はこれをおすすめします。

南部のスーパーではあまり見かけませんが、南アジア(インドなど)の食材店などにあります。

いろいろ使ってみましたが、今のところこの写真のブランドのが最も美味しかったです。

金時豆サイズ。

皮が硬いので煮上げるのに少し時間がかかった。重曹を使うと良い。

豆の風味は最も強く、さらりとしたこしあんらしい食感で美味しい。
色味はやや赤みかかっていて、日本で売っている白あんに味も見た目も近い。

※写真の豆で作った白あんは本当に日本のあんのように美味しかったのですが、後日もっと安い豆で作ったものは豆の味が薄かった。。。豆次第


水に浸けた直後


吸水完了


③Learge Lima Beans ラージライマビーンズ



あんの色がとても白いので綺麗な色に着色できます
早く煮えるし裏ごししなくて良いので作るのは楽ですが、豆らしい風味はほとんどありません。フルーツあんやチョコあんなどのような中餡にするのは良いと思います。皮が剥けてしまうので粒あんはできません。

花豆サイズだが平べったい。
(未熟なBaby Lima Beansも売ってます)

一晩水につけると外皮がはがれてくる。煮る前に全部手で剥いて芽も取ってしまうと、フードプロセッサーで潰して裏ごし無しでこしあんにすることができる。

大きさにバラつきがあり、小さい未熟な豆や固い豆が含まれていることがある。

あんは色がとても白くきれいだが、ほとんど風味がない。
ややネットリ感があって粉吹き芋のような食感

浸漬開始時
皮がすぐ皺になって剥けてくる。


浸漬終了時


シワが完全になくなるまで浸漬しておくと、ツルリと簡単に剥ける。



今回の結論


和菓子のあんとしては②が断然美味しい。
混ぜ物をした餡や薄い色の着色には③が使いやすい。
①はあえて使わなくても良い。

です。

今回はこのような結果でしたが、季節や産地、メーカーによって品質が異なるかもしれません。悪しからず。
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