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なぜアメリカの人種差別は無くならないのか

2020年6月2日火曜日

アメリカ ミシシッピ州 コロナウイルス関連 南部の歴史・文化

ミシシッピーの州花 マグノリア



アメリカでいろいろなことが起こっています。

コロナ感染は未だ収束の気配が見えませんが、もうなるようにしかならないと諦めたかのように日常が取り戻されつつあります。

前にも書きましたが、コロナは特にヒスパニック&黒人の被害が大きい。別に感染しやすい人種というわけではなく、公共交通機関の運転手とか、ゴミ収集業とか、肉の加工工場とか、ステイホーム中も仕事に就いていたり、貧しいので健康状態が悪かったり、健康保険に入っていなかったり、そういう理由だそうです。

原因は格差。

そして、こういう人たちは共和党支持層ではないし、トランプさんの嫌いな移民だし、減ってくれた方がありがたいとまでは思ってないでしょうけど(思ってるかな…)”放っておいて良い”のでしょう。トランプさんは政治家ではなく富豪のビジネスマンなので、自分の得にならないことには興味がない。




こういう下地もある中での今回の事件。

お隣テネシー州のナッシュビルやメンフィスでも大規模な抗議集会が起き、外出禁止令が出されました。

社会全体が荒れてきているのか、我々の暮らす地域でも、ここ2週連続で銃による殺人事件が続いています。



なんだかねぇ~

日本てね、ほんといい国なんだと思います。



アメリカで最も貧しく差別意識も強いとされるミシシッピーに駐在することになり、”危険を回避し正しく暮らすため”歴史や文化について私なりにいろいろ勉強しました。

 ↓

それらは今起きていることを理解する助けになっています。


『I can't breathe』

抗議デモや暴動の発端はこの事件なのですが、アメリカにはそれこそ建国の歴史そのものが人種差別の歴史である(先住民から騙し取った)と言ってもいいほどの根深~い差別文化があり、”白人至上主義”の人々から見れば我々日本人でさえ未だに”アジアのイエローモンキー”です。

テネシー、アラバマ、ミシシッピー、テキサスあたりは、事件を起こした白人警官みたいな思想の人たちがたくさんいるところ。”マスクをしてない若くない白人”の多くはこういう人種。コロナによる行動規制が指示された際、真っ先に銃砲店に並んだ人たち。。。




なぜアメリカの人種差別は無くならないのか、、、

それは少なくない数(トランプさんが当選するくらい)のアメリカ人が「自分が良ければ問題なし」「白人であることの特権を失いたくない」から、と言われてます。




「その権利を守る」と白人至上主義を公言するのが、トランプ大統領





大統領選を控えた今、民主党共和党どちらもこの騒ぎは支持拡大のチャンス!

●民主党は差別と格差の撤廃を訴えてマイノリティーや若者を支持層に取り込みたい。
●共和党は銃をチラつかせながら強さを誇示して白人支持層を固めたい。

反政府メディアは、差別を批判し平和的な抗議活動を呼び掛ける。
大統領は、混乱を力で押さえつけることで存在感をアピールしたい。

●暴動を鎮静化して平和的な抗議集会が各地に広がれば民主党が😙
●暴動による社会不安を大統領が制圧したと思わせられれば共和党が😜



夏休みだし、失業は続いてるし、経済も悪化してるし、政治的な思惑もあるし、
しばらく収まらないかもねぇ。。。






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