THE SACO PANTRY Cultured Buttermilk Blend
便利なバターミルクパウダーです(成分:発酵バターミルク・乳清ホエイ・乳酸)
『バターミルク』ってパンケーキブームでよく耳にするようになりましたが、ホントのところあんまりよくわかってない人が多いかも。。。
パンケーキにバターミルクを使うと美味しくなるのは何故?
バターミルクは2種類ってどういうこと?
ちょっと詳しく解説していきます。
日本とアメリカのバターミルクの違い
日本のバターミルクは「バターを作った残りの液体」
日本には牛乳類の規格を定めた「乳等省令」と呼ばれる法令があります。乳関連の製品についてはそれぞれの呼称に定義があり、法令で定められた用語以外を使うことは許されません。
乳等省令
バターミルク = バターを製造する際に生じた脂肪粒以外の部分
生クリームをガシャガシャと振って脂肪粒を固めるとバターができます。
「残った液体」が日本のバターミルクです。濃いめの無脂肪乳ってとこ。
アメリカのバターミルクは発酵乳
アメリカは「発酵バター」が主流。
バター製造過程で「発酵」があるので、バターもバターミルクも酸っぱくなります。
アメリカでお菓子やパンケーキに使われるバターミルクは、Cultured buttermilk(培養バターミルク)と呼ばれ、乳酸菌による発酵臭と酸味があります。
元々は発酵バターを作った後に残った液体のことでしたが、今は後から乳酸菌を加えて培養するものが主流だそう(⇒🔗)。
『無糖の無脂肪ヨーグルトドリンク』って感じですかね。
発酵バターミルクを使うとパンケーキが美味しくなるワケ
欧米の発酵バターミルクには発酵で生じる乳酸、酪酸、アミノ酸などが含まれていて、それらが生地の風味を良くします。
酸がオールパーパス粉のグルテンを緩めて食感を柔らかくします。
また、重曹を使うことが多いアメリカでは、酸が重曹の苦みを消してくれます。
バターミルクの代用として牛乳を使う場合にレモン汁や酢を加えるのも、同様の効果を得るためです。
グルテンの多いオールパーパス粉と苦みの残る重曹を使うことが多いアメリカでは、発酵バターミルクを使った方が柔らかくて美味しいパンケーキができる。
バターミルクパウダーも2種類あります
液体のバターミルクを乾燥させたものが「バターミルクパウダー」なので、これも日本と欧米のは風味が違います。
日本のバターミルクパウダーと脱脂粉乳はほぼ同じものです。
よつ葉乳業のバターミルクパウダーの詳細欄にこう↓注意書きがあります。
(※2)海外で流通しているバターミルクは、発酵バター製造時に得られる発酵タイプが主流です。“よつ葉北海道バターミルクパウダー(1kg)”は酸味がございませんので、プレーンヨーグルトと併用することで、海外で流通している発酵バターミルクに近い風味をお楽しみいただくことも可能です。
グルテンの少ない薄力粉とベーキングパウダーを使うことが多い日本では、アメリカのように「酸」を加えてパンケーキを作る必要はありません。
乳風味を強調したい場合は「牛乳」や「全粉乳」を使えば良いでしょう。
~ここから追記~
トップ画像で紹介したバターミルクパウダーは「Cultured(発酵タイプ)」ですが、こちら
Bob's Red Millのバターミルクパウダーには「Sweet Cream」の記載があります。
これは、「発酵タイプではないバターミルクパウダー」ということを示しています。日本のバターミルクパウダーと概ね同じものと考えて良いでしょう。
私もアメリカでのパン作りの後半は脱脂粉乳の代わりに使ったり、脱脂粉乳の一部をこれに置き換えたりしていました。脱脂粉乳より乳風味が強くパンが美味しくなるからです。
ただし、こちらの方が美味しい分だけ乳脂肪も若干多いということ。牛乳や生クリーム同様、たくさん使い過ぎると製パン性が悪くなると知っておきましょう。また、脂肪分が多く酸化しやすいので保管状態にも注意が必要です(全粉乳も同じ)。
ちなみに、Bobシリーズの脱脂粉乳はこちら。NONFAT DRYと書かれています。
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