日本には世界中のパンがあるし、そのどれも世界で認められる美味しさ。
米食文化の日本のパンが、なぜ世界一美味しいと言われるようになったのか?
私が考える要因は3つ。
みっつめは『製パン技術』です。
田舎の小さな町にも本格的なベーカリーがあったりして、日本人はすっかり舌が肥えてしまいました(笑)
日本のパンの歴史
『パンの歴史館』によれば、本格的なパン作りが始まったのは徳川幕府時代のフランスパン。
その後、明治時代には私たちが今「イギリス食パン」と呼んでいる山型食パンがイギリスから、日露戦争・第一次世界大戦後にはロシアやドイツから、第二次世界大戦後はアメリカから、、、
こんな風に幕末から明治・昭和にかけて、日本に世界中の製パン技術が伝わりました。
だから日本のパン屋さんは何でも作れる!
日本の製パン技術はアメリカ式&フランス式
日本の製パン技術に特徴的なのが、ホールセールはアメリカ式でベーカリーはフランス式だということ。
『パンの歴史館』にも書かれているように、日本の工場製パンは戦後の食糧供給や学校給食のために始まったのでアメリカの製パン技術がベースになっています。
ゆえに、大手製パンや製粉会社の優秀な若手技術者は今でもAIB(アメリカ製パン研究所)に留学することが多いです。
”美味しいパンが無い”アメリカで勉強するってなんか腑に落ちないけどね。。。😅
ベーカリーは、フランスのカルヴェル先生が、戦後に本格的なフランスパンやクロワッサンの普及に尽力し、その後ビゴさんやドンクの二瓶氏らがたーくさんの日本人ベーカーを育て上げ、それらの人気ベーカリーで修業した若手が独立して店を持ち。。。技術伝承・切磋琢磨しながらあちこちに美味しいパン屋さんができました。
そういうわけで、日本のベーカリーは主にフランス式です。
※ドイツ式のベーカリーもいくつかありますが、これは神戸などの外国人居留区がルーツでしょう。
アメリカ式とフランス式、両方の知識と技術を学んだ人たちが日本のパンを育ててきたんです。
日本には世界中のパンがある
フランスパン、食パン以外にも、
- フランスのブリオッシュやクロワッサン
- デンマークのデニッシュ
- イタリアのピザやフォカッチャ
- ドイツのドーナツやシュトーレン
- インドのナンやチャパティ
- メキシコのトルティーヤ
- 中国の中華まん
- ロシアの総菜パン
こんなにたくさんの国のパンが、本格的なものはベーカリーやレストランで、手頃なものならコンビニでも買える。
で、どれも世界に誇れる美味しさ!
外国から入ってきたパンをただ真似て作るのではなく、ホールセールもベーカリーも理論と技術を世界から学び、そこに”食いしん坊日本人の飽くなきこだわり”を加えて、さらに美味しいパンを作ろうと努力し続ける。
これからは、国産原料にこだわった日本独自の美味しいパンが追求されていくのかな、と思っています。
その他にもパンについて熱く語ってます!
こちらからどうぞ ☞ 『パンについて語るページ』
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