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「ナチ」の亡霊 敵の敵は味方 

2022年3月21日月曜日

ロシア

💣今日もロシア

おととい投稿したドキュメンタリー映画(☞『ウクライナの真実を知るための2本の映画』)を見ると、ウクライナはその地理的な条件から、旧ソ連の国々の中でも特別に複雑な政治背景を持つ国だとよーくわかります。


ロシアのウクライナ侵攻が始まってから「ネオナチ」という言葉を目にするようになりました。

西側メディアによれば、

プーチンはこの侵攻の大義を「ウクライナのナチ化を防ぐ」としている。

プーチンは、ウクライナ政権を「ネオナチ」と呼び続けている。


私、プーチンがプロパガンダに「ナチ」を使う理由を知ってますよ。
ロシアで見てきたから。


ロシアのWWⅡは「ナチスとの戦い」だった


ロシアでは第二次世界大戦を「大祖国戦争」と呼んでいて、具体的にはファシズム「ナチス」との戦いを指します。

これ読んでね



博物館には、これでもかと言わんばかりに「ナチと戦った歴史」が並べられていました。

これは戦時中のポスター


日本人は、ソ連は連合国のひとつであったし、シベリア抑留やその後の冷戦時代を含め「敵国」という認識ですが、ロシアの人たちには日本と戦ったという意識がほとんどありません。5月には戦争は終わった事になってます。。。

「日本に対するロシアの片想い」と言われる、大きな歴史認識の差です。



「ネオナチ」はいるのかいないのか。。。


ロシア側の説明による「ウクライナの民主主義者」


ウクライナの民族主義がイデオロギーとして生じたのは1900年代初めで、ドイツのナチズムや当時の他の極右イデオロギーと似た特徴を持つ

ウクライナの子どもは、極右的な視点のウクライナ史が書かれた歴史教科書で学んでいる。テレビでもウクライナの過激な民族主義的プロパガンダが流されている。ウクライナでまかれた学校・情報教育の芽は、今収穫の時期を迎え、南東部でさえも、ウクライナ化された30歳以下の若者がたくさんいる。そしてその親も、ウクライナ人としての強いアイデンティティを持っている。

確かに、ウクライナの南東部を中心に「民族主義的な過激派」が存在していたのは間違いなく、今もそういう組織があることは想像できます。


ウクライナで「ネオナチ」が育っているってホント?


ただし2022年の現在は、プーチンが言うような「ウクライナ政権はナチ」なんて状態であろうハズがない。

米国を含め、極右民族主義者集団がいない民主国家はない。

2019年の選挙では、ウクライナの極右は屈辱的な結果に終わり、得票率はわずか2%だった。これは、フランスやドイツといった紛れもない民主主義国を含む西ヨーロッパ全域で極右政党が得た支持率をはるかに下回る。

ウクライナは民主国家であり、自由で公正な選挙で70%以上の得票率で人気のある大統領が選出された。その大統領であるヴォロディミル・ゼレンスキーはユダヤ人で、ナチスのホロコーストによって一部殲滅させられた家系の出身だ。


「ネオナチ」は双方にとって都合が良い


でも、ロシアにとっては「ネオナチ」がいてくれないと困ります。さすがにいきなり丸腰のウクライナに戦争を吹っかけるわけにはいきません。

ウクライナ(&アメリカ)側からしても、支援しているとバレては困りますが、南東部でロシアを挑発しているのは「過激派(ネオナチ)」としておいた方が都合が良いでしょう?


過激派はウクライナ現政権の敵でもありますが、『敵(ロシア)の敵は味方』として利用価値がある。


結局どっちも「ナチの亡霊」を都合よく利用してるんでしょうね。


我慢比べ


かつての「ナチ本体」であったドイツ。メルケルさんはロシアとの歴史的緊張を緩和するため積極的に資源の輸入を増やしてきた。女性ならではの融和政策だな~と思う。

プーチンは、小麦や天然ガスの欧州への輸出を増やし、世界中で金儲けに勤しむオリガルヒたちに納税させ、ロシア経済を安定化させてきた。

混乱したロシア社会と経済を立て直した過去の成果から見たら、プーチンはとても頑張ったリーダーだったと思います。国内でソ連世代に高い支持を得ている理由です。


しかし、ソ連邦回帰を強めるプーチン政権が経済的に豊かになり、欧州のエネルギー依存が高くなれば、双方の力関係が逆転するリスクも増します。


アメリカはこれを苦々しく思ってきた。



バイデン大統領は「ノルドストリーム2」を止め、欧州のロシア依存を妨ぎ、プーチン政権の幕引きを早めたい。

プーチンは支持率低下や政権批判を抑え、旧ソ連諸国の更なる離反やアメリカのウクライナ支援をけん制し、ついでにウクライナを脅してちょこっと摘んで手土産にしたい。

ゼレンスキー大統領は土足で踏み込むロシアを追い払い、国民の期待に応えてロシア現政権との癒着(汚職)を断じ、親欧路線を具体的な形にしたい。



ウクライナの人たちは、ゼレンスキー大統領を選んだ時点でロシアに背を向ける覚悟はできていたでしょう。国の未来のために団結してどこまでも耐えるでしょうね。

反してロシアの人たちは一枚岩ではありません。だんだんと内から崩れていくでしょうか。。。

今は我慢比べ。均衡が破れるのはもうすぐなんだろうか。早く終わらせてあげたいよ😭


つづきはこちら

「ウクライナ侵攻」スタートはここから
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