🍔今日のアメリカ
最近、パネットーネやらイングリッシュ・マフィンやらについて書いていて、むかーしむかし仕事で経験したことをいろいろと思い出しています。
私は「食べ物に関わる仕事」しかしたことが無いので他の仕事のことはあまりわかりません。仕事によっては、仕事を離れると普段の生活にはあまり役に立たない、というようなこともあるのでしょうね。
飲食関連業界は給与水準が低いです。”一日がかりで作るパンが一個100円”の世界なので。。。でも意外に不満はあんまり無かったんですよね。
良いことがたくさんあったからでしょう。
美味しいものが食べ放題(^^♪
職場の同僚はみんな食に興味があるし、特に研究開発職は「流行もの」に敏感ですから、出張や旅行のお土産やお客さんからの差し入れなど、自分ではなかなか買えないような”名物”だったり、”特別に美味しい”ものばかり!😍
しかも、みんな口が肥えてますから、美味しく無いものを買ってきたりすると職場の片隅にいつまでも残ってます、、、😅 みんな厳しい!
その辺のキオスクで買ってくるお土産とかじゃダメなのよね。
パンは配るほどある
365日試作してますから、一日中パン食べ放題😁 朝ごはんも昼ごはんもそれで済ませば食費も浮きます。
私は仕事帰りにパンが大好きな祖父母のところにしょっちゅう持って行ってました。私が就職してからいろんなパンが食べられるし自分で買う必要がなくなった、と祖母が喜んでました。
高級パンは会社の経費で
自分の勉強のネタになるようなものは「開発見本」という名目でいろいろ買ってみんなで食べてみる。行列店にも”仕事”なので朝イチから並ぶ。そういうのは職務特権でしたね~
話題のお店がオープンすると、パンやお菓子の店にも関わらず、初日に並んでいるのはスーツのおじさんばかり(←業界の人)です😆
自己投資は全て身になる
勉強代、自己投資が全く無駄にならない。全部食べちゃうから😅 単純に「美味しい美味しい」と楽しんで食べられないというマイナス面もありますけど、基本的には自分の好きなモノ美味しいモノを食べ、食べた分だけ勉強になるので大変効率がよろしい。
同僚に「不味いモノでカロリーを摂りたくない」と明言する子がいました。
みんなに喜ばれる
同じ仕事の女性にこんなことを言われたことがあります。
「私たちの仕事っていい仕事ですよね。いつもみんなに『ありがとう』と言ってもらえて。」
商品開発って「食べる」ためじゃなくて「作る」ことそのものが目的なことの方が多いです。商品としては完成してても、自分以外の人にも作れなきゃいけないし、大量生産で作る場合もあるし、プレゼン用の前試作なんてこともある。何回も何回も大量に作るわけです。
もったいないからみんなに配るんですけど、こちらとしては”ご協力お願いします”なくらいなのに、みんなメチャクチャ喜んでくれるんですよ。「ありがとう」「美味しい」を申し訳ないほど言ってもらえる。こちらの本音は「捨てるよりいい」くらいなのに、、、😅
ものすごく”役得”。
阪神淡路大震災の時、出張していた神戸の工場から戻ってこれなくなった同僚がいました。当時はマクドナルドのパンだけ作っている工場だったので、工場内にはバンズしかなかったのですけど、残しておいても売り物にはならないので近所の人たちに配ったんだそうです。
バンズなんてパサパサしてあんまり美味しくも無いパンなので申し訳なく思ったのに、みなさんメチャクチャ喜んだそうです(そりゃそうでしょうね~)。情報が得られなかった工場の人にラジオを貸してくださったり、物々交換でいろいろ助けられたと後で聞きました。
良い話でしょ?
サラリーマンとして給料をもらいながら、美味しいモノがたくさん食べられ、食の安全や健康に必要な知識も得られ、パンやお菓子が自分で作れるようになり、しょっちゅう「ありがとう」「美味しい」と言ってもらえる。
安月給に甘んじざるを得なかった。。。なんやかんや食費が浮くので額面以上ではありますが😜
ずーっっとそういう仕事をしてきたので、今は自分の経験や知識が誰かの役に立ってお返しできたらいいな~と思っています。
読んでいただきありがとうございました。最後にブログトップの応援ボタンを押してくださると嬉しいです。お互い良い一日になりますように(^^♪
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