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投資は「老後の備え」にあらず

2022年7月7日木曜日

アメリカ社会 雑談

アメリカの田舎にたかだか3年住んだくらいで偉そうに言うのも何ですが、、、
日本がアメリカから学ぶべきこと、そんなにたくさん無いと思ってます👅

夫は時々「日本人はやっぱり優秀だよ」とこぼします。


なんですけど、

こと経済の回し方については、喫緊の課題として諸外国から学ぶべきことは多いと思います。

5月末の日経新聞より   


日銀によると21年3月末時点で米国の投信残高は30兆ドル(約3800兆円)を超える一方、日本では300兆円に満たない。個人の金融資産に占める投信の比率も1割超の米国に対し、日本は4%台にとどまる。

「さらに利用者を増やすには、投資を怖いと思っている人も始められるよう根本的な金融教育が欠かせない」と指摘する。


『若年層が老後に備え』って、、、

これ、前向きに捉えるべきなんでしょうかね???



投資とは「利益を見込んで事業に資本を出す」こと


昨年、こんなこと書きました。



アメリカの子供たち、夏休みにレモネードスタンドで自作のレモネードを売ってお小遣い稼ぎをします。




小さい時から「商売」を、そして学校で「投資」「出資」「融資」を学ぶ。


日本の投資はまだ「貯金」の延長


上の記事に書かれている若者の投資って、「貯金」の延長でしか無いでしょう?国の未来や将来の生活が不安だから老後に備える、って堅実なことだけど、、、経済が活気付く気配より閉塞感が漂う。


私たちは金融教育・投資教育を受けていないので、投資の本来の目的「事業資金を貸す(出す)」ってあんまりわかってないのよね。

アメリカでスタートアップやベンチャーが新規事業を次々生み出すのは、「投資」が「出資・融資」になって企業の成長を支援するから。

日本は「投資」しないから、お金の無いところから芽が出ない。。。

イーロン・マスクだって、お金を出してくれるところがあるから一人であんなことできるんでしょう?


投資は「失敗」も勉強のうち


かく言う私も、十分に勉強しないままバブルの余波で調子にのり、貯金→博打(ばくち)→大損害😱 と本来の正しい資産運用の在り方に行きつくまでには痛い目に合いました。。。

だから、10代のうちに、補填の利く額で投資にチャレンジし、失敗を経験することはとても良いことだと思います。失敗するからこそ勉強する機会も得られるわけで、うらやましいです。


投資は「格差」も生む


投資は「事業の運転資金を増やす」ので、経済活性化に躍起になっている政府はせっせと国民を煽ります。

でも、余裕資金の無い人は増やすための元手が無い。

たくさんお金を持っている人は、余裕資金が投資でさらに増える。

どんどん差が大きくなるのは当然のこと。。。



勉強すれば、少額からだって”わらしべ長者”のように増やすことができる。

でも、貧しい人は生活のために働くだけで勉強する時間もない。


生活格差が比較的小さいのが日本の良いところだと思いますが、投資教育は資産格差を大きくしていく一面もあるでしょう。。。


アメリカは富裕層に対する課税が不十分なので、資産の格差がどんどんどんどん広がる一方。もともとそうなるように作られたシステムを、今も既得権を守りたい人たちが”ライフル”や”自然破壊”と同じように「変える必要はない」と拒み続けているのでその差は大きくなるばかり。


日本は、経済を活性化させるための金融教育を進める一方、累進課税や相続税のシステムを正しく適応して誰もが幸せに暮らせる社会であり続けて欲しいです。

 

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