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キング牧師生誕の地でアファーマティブ・アクションについて考える

2023年7月12日水曜日

アメリカ ジョージア州 アメリカ社会 南部の歴史・文化

🍔今日のアメリカ 

先月のアトランタ滞在時に「最近オートグラフコレクション・ホテルがお気に入り」と書きました☞🔗 マリオットグループの中ではちょっと”美味しい”ホテル。

前回は「エピキュリアン(地産地消)」、今回は「ザ・グレン」の方を利用しました。



アトランタ ダウンタウン「グレン・ホテル」の朝食がお気に入り


ここも朝食はビュッフェスタイルではなくて、何種類かのコンビネーションブレックファストもしくはアラカルトから選びます。昨年、夫が「アメリカでこれまで泊まったホテルの中で1番」と評したこの🍓の乗ったワッフルのブレックファスト。


向こう側の夫のはコンビネーション(15ドル)。私は普段の朝食と同じフルーツ+炭水化物少々にするため、単品のワッフル(7ドル)とフルーツボウル(6ドル)をアラカルトで。リーズナブルでしょう?(コーヒー別です)

これ、ミックス粉なのかな?アメリカのカフェのパンケーキとかワッフルって「ねちょっ」とやや生焼けっぽい食感なことが多いのですけど、ここのは”ふわモチ”で甘さも優しく日本人にも美味しいです。朝は二個だけ食べて残りはテイクアウトにして後で食べたんですけど、まだ”ふわモチ”でしたよ!

メルセデスベンツスタジアムとCNNのすぐ前です。

最後に訪れた生誕の地


今回のアトランタ滞在は目的が他にあったので観光はオマケです。過去にいろいろな場所で縁の地を訪ねたこともあって後回しにしていたマーチン・ルーサー・キング牧師ゆかりのナショナルパークに立ち寄ってきました。


渡米してすぐ、一番最初に行ったのがメンフィスのロレインモーテル。キング牧師が命を落とした場所。


2020年には公民権運動のリーダーとして活動し、投獄もされたアラバマ州のゆかりの地を見て回りました。


昨年2022年はワシントンDC『I have a dream』の演説の地へ。


そして、最後に訪ねたのがこちらの「生家」です。


夏休みで白人の高校生たちが見学ツアーに来てました。


大統領退任後も人権活動を続け、今は穏やかにホスピスで最期の時を過ごされているカーター元大統領もジョージア州出身なんですね。


亡骸をアトランタの葬儀場まで運んだ荷車


奥様とともに眠る霊廟


アメリカ社会の公平性について思うこと


裸でアフリカから連れてこられた奴隷を祖先とし、貧しくて教育を受けられない負の連鎖を断ち切るために設けられた「アファーマティブ・アクション」。

弱者集団の不利な現状を、歴史的経緯や社会環境に鑑みた上で是正するための積極的な改善措置を表す。この場合の是正措置とは、民族や人種や出自による差別と貧困に悩む被差別集団の、進学や就職や職場における昇進において、特別な採用枠の設置や、試験点数の割り増しなどの優遇措置を指す。

日本で女性管理職や議員を30%に増やすために特別枠を設けたり、少子化抑制のために税制や手当を厚遇したりしているのと似たようなことです。公平でないシステムが出来上がってしまった社会の中では、一定の是正がなされるまでは”下駄を履かせ”ないといつまでたっても好転しない、というわけです。

今、アメリカではこの「アファーマティブ・アクション」が、”社会的な公平性を害している”とされつつあります。

日本は教育の公平性がある程度担保されていて、累進課税や相続税によって大きすぎる富が引き継がれないようなシステムも機能しています。単一民族で差別も少なく、出自の不遇を本人の自助努力である程度克服できる機会がある世界でも恵まれた国だと思います。

男女格差も人種差別も人種ヒエラルキーも貧富の格差も敢然と存在するアメリカ社会で、何をどうすれば皆が公平だと思えるのか、そんなこと永遠にあり得ないんじゃないか、「アファーマティブ・アクション」の是非については、米国市民権を持たない私たちが口を挟めるような問題ではない、最近はそんなことを思います。


足跡をひと通り巡ってみて、やっとちゃんと勉強してみたくなりました。
お土産に、小学生くらい?が読むキング牧師の伝記と、『I have a dream』の演説全文が記されたポストカード(折りたたむと郵送できる)を買ってきたので、頑張って読んでみようと思います。


読んでいただきありがとうございました。最後にブログトップの応援ボタンを押してくださると嬉しいです。お互い良い一日になりますように(^^♪
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