🍔今日のアメリカ
オーストラリアの小麦粉事情の続きです。
オーストラリアの小麦粉事情について書いていて、「アジアの中で日本だけが特殊な事情なんだ!」と気づいた。
こちらの【日本のパンが美味しいワケ】シリーズ、渾身の作なのでぜひたくさんの方に読んでいただきたいのですが、、、😁
日本のパンが美味しいのは戦争に負けたから
ここに書いたように、日本にパン食が普及したのは戦後。食糧難の中、子供たちに給食用のパンを提供するため。
と言えば聞こえが良いですが、、、アメリカが日本に小麦を買わせるのが本当の目的だったんじゃないでしょうか。でも、そのおかげでパン用小麦の栽培ができない(と言われていた)日本で、私たちは世界一美味しいパンが食べられるわけです。
一方、その他のアジアの国々はと言うと、、、一番近い大規模小麦生産地はオーストラリアですから、アジア圏で最も広く使われているのは「オーストラリアの小麦粉」です。
パサパサのパンしか作れない小麦粉
日本の小麦粉はやっぱり世界一
最近、ユーチューブやSNSでそのアジア圏のホームベイカーさんたちの活躍がすさまじいです。みんな、日本のようなふわふわしっとりなパンに憧れ、『Shokupan』の作り方を発信しています。
確かに、アジア圏の食パンってパサパサです。カビが生えやすいので日本のようなしっとり食パンを販売するのが難しいという事情もあるでしょうけど。
マレーシア
シンガポール
ベトナムの方だったかな?「日本の強力粉でパンを作っている」と書いてるのを読んだことがあります。買えるんですね。上のおふたりも使っている小麦粉はオーストラリア産のものでは無いです。
アメリカに習って食パンを作り始めた日本の工場製パンは『中種法』が得意です。これも日本の特殊な製パン文化として、いまや”ガラパゴス”な感がありますが、でも日本のふわふわが長持ちする食パン&菓子パンはこの『中種法』が作り出しています。中種法はアメリカ・カナダの高タンパクな小麦粉向きの製法とされます。
アジア圏のホームベイカーさんたちがこぞって使うテクニックが「タンジョン湯種」と「スイート・スティフ・スターター(Sweet Stiff Starter)」
Sweet Stiff Starterというのは、「水分を減らして砂糖を加えた固めのサワー種」のことで、パンが酸っぱくなりにくく発酵力も強くしっとり柔らかく焼き上がるので食パンや菓子パンに向いています。
『サワー種から作る加糖中種』
日本でも、売り物のパンは4日間もの間柔らかさを保たせるために湯種製法や酵素系改良剤などを使ってますけど、家庭で作るパンはそこまでしなくても十分美味しい。
日本では誰もが市販のイーストと小麦粉とホームベーカリーで美味しいパンが焼ける。改めて、日本の美味しいパンを支えているのは品質の良い小麦粉、そう思いますね。
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