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アメリカ下院議長選挙の結末は如何に?!

2023年1月4日水曜日

アメリカ社会

🍔今日のアメリカ 

正月早々、アメリカでまた面白いことをやってます。下院の議長を決める選挙です。

11月の中間選挙の結果、下院は共和党が222議席民主党が213議席

過半数の218票を取った方の代表が下院議長になるので、普通なら共和党ですんなり決まり。

なのですが、、、

朝から見てるんですけど全く終わりが見えない。今は3回目の投票をやってます。どうやって結末を迎えるのか興味深々面白過ぎます😆


日本の議会みたいに札を”投票”するんじゃなくて、議会に着席する435議席の議員一人一人の名前をこの方がアルファベット順に読み上げ、当人が大きな声で「〇〇さんに投票します」って答えたのを集計してます。公明正大だわね。


書いてるうちに3回目の投票が終わりました。4回目もやるのかな???

共和党の権力争いに付き合わされてる民主党の議員さんたちは大変!と思うんですけど、テレビで見てるとみんな意外に楽しそう、、、敵方の揉め事がどう決着するのか隣で見てるのは面白いのかもね。


これまでの下院議長はこちら民主党の「ナンシー・ペロシ」おんとし82歳!

11月の中間選挙で下院は議席を減らして過半数を割ったこと、年末にご主人がご自宅でトランプカルトの暴漢に襲われて頭がい骨骨折の大怪我をされたことも影響しているのでしょうか、民主党下院のトップを退くと表明されました。

後任に指名されたのがこの方「ハキーム・ジェフリーズ」


ペロシ氏のご指名ですからキレるんでしょうね。下院議長に選出されれば、アメリカ史上初めての黒人下院議長とのこと。


でも共和党から投票してくれる人が出ない限り、この方が下院議長になることはできません。

一回目の投票結果がこれ。一番左の「212」がジェフリーズ氏の得票数。民主党は一枚岩なので、この後何回やってもこれ以上にはなり得ない。民主党単独では議長に選ぶことはできません。



一方の共和党。本来であればすんなり議長に選ばれるハズの「ケビン・マッカーシー」


共和党はトランプへの対応や中間選挙の惨敗などで内部分裂していて、造反者が別の候補者を立てた。10票がその方に、9票は無効票に。そのため、マッカーシー氏は203票しか得票してない。


で、2回目の投票。

当たり前だけど、結果は同じです。。。

造反議員の推薦する「ジム・ジョーダン」が19票を得て、マッカーシーはまた203票。


3回目の結果

共和党の造反が増えた!



第二候補のジョーダン氏の得票数がもう少し多ければ、ここは引導を渡されてトップを譲る場面なのかもしれませんが、、、この差ではマッカーシー氏も譲る気無し。

このままでは何回やっても議長が決まらない。どうやって決着するんだろう?

結局は共和党内で話合って、4回目で決着が付くんでしょうかね。

マッカーシーが降りるか、造反議員が条件付きで折れるか、、、


投票議員数を434→423まで減らせば民主党だけで単独過半数の得票になります。マッカーシーが自分を支援する議員を10人欠席させれば可能。

共和党の造反議員に、「自分に投票するか民主党に議長席を渡すか」と問えば、答えはひとつ。




アメリカ史上初の黒人下院議長は今回は無理で残念ですけど、ナンシーさんはこれが次の選挙のモチベーションになるとちゃんと計算してるんでしょう。この前、テレビのインタビューで「選挙には第六感が働くの」とご自分で仰ってました。二年後に誰を大統領にするべきか、ナンシーさんはもう決めてるかもね。


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