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続くアメリカのサワー種ブーム

2023年8月4日金曜日

カンパーニュ/サワードウブレッド

🍞今日のパン

ちょっと思うところあって最近はこのパンを繰り返し焼いています。これ、今どきのサワー種のパンではありません。イーストを使って「ポーリッシュ法」で作っています。


ウサギ🐇っぽくない?


日本でも一時期”天然酵母”ブームがありましたよね。20~25年前くらいだと思うんですけど、、、あれって何で始まったのかな~? サンフランシスコのタルティーンベーカリーができたのが2002年だそうなので、日本のブームも時期的には同じ頃ですね。フランスのアルティザン回帰の影響なのかも。

日本では「工業イーストは良くない」というような誤解が蔓延しましたが、食べ慣れていない日本人は固くて酸っぱい本物の自然種発酵パンは口に合わず、サワー種やルヴァンのように自分で毎日お世話しなくてもドライイーストと同じように使えてパンが酸っぱくならないこういう↓商品が出てきた。ホシノなんてめちゃくちゃ流行りました。

●ホシノ天然酵母
●白神こだま酵母

今はどうか知りませんけど、当時は「ホシノ」を使ったパンは独特な甘さがあって同じ香りで、職業ベイカーならパンのニオイを嗅いだだけでホシノで作ったかどうかわかりました。さらに、ホシノにはよーく見ると普通のドライイーストが添加してあり、「イースト使ってるんじゃん!」とだんだん熱も覚めていきました。

アメリカも今は当時の日本みたいな感じ。アメリカだけじゃなくて英語圏のアジアのホームベイカーさんたちもこぞって「自然発酵種」でパンを作る。日本でそうだったように、アメリカでもドライイーストでパンを作るのは”初心者””意識低い系”みたいに思われそうで肩身が狭い感じになっているように見えます。


日本人のイメージだと、アメリカ人のお母さんはみんな家でパンを焼いてそうじゃないですか?😆

私も渡米した時はそう思ってました。一家に一台巨大なオーブンが必ず付いてるし。でも違った。アメリカ人がオーブンで焼いてるのは、スーパーで売ってる冷凍生地のビスケット、シナモンロール、クロワッサン、冷凍ピザ、丸ごとのチキンとターキー。

日本やヨーロッパみたいに美味しいベーカリーがたくさんあるかと言ったら、、、ぜんぜん無いしすごく高い。だから、みんなスーパーで買ったパンを食べています。日本でお米が炊けない人っていませんけど、アメリカの人はパンを作れません。


コロナで空前のホームベーキングブームになり、日本ではもうすっかり落ち着いたでしょうけどアメリカはそのまま右肩上がりで続いている感じです。自分で焼いてみたら意外に楽しいし美味しいからでしょう。でもみんなサワードウブレッドとシナモンロールばっかり焼いてるけどね😅


アメリカに来た日本人妻がみーんなパン作りを始めるのは、日本のように安くて美味しくてバラエティ豊かなパンがアメリカに無いからです。


私が今、冒頭のパンにこだわっているのは、自家製サワー種に名前をつけて育ててそれを使った酸っぱいパンを極めるのが王道と信じるアメリカのホームベイカーさんたちに、「イーストを使ったって美味いパンは作れるんだよっ!」と天邪鬼な私は示したいワケ(←誰も私のことなんか気づいてないんだけどさ)

でも、アメリカの人がサワー種に固執するのは別の要因もあるんです。
つづく


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