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アメリカ人がサワードウブレッド作りにハマるわけ

2023年8月6日日曜日

カンパーニュ/サワードウブレッド

🍞今日のパン

少し古い資料ですが(2016年)、グルテン不耐症(セリアック病)の割合を示したマップです。あまり確証のある数値では無いと思うので何となくな感じでご理解ください。



昨日、「アメリカ人はパンを作れない」と書きましたけど、昨今SNS上で盛んに自慢のパンを披露しているのは、アメリカンとアジアンが圧倒的に多いように思います。

ヨーロッパはパン屋さんがすごく多いので、ほとんどの人がパンは作るものじゃなくて買うものだと思ってますよね? だから家では作らない。


北米や東南アジアにはあんまり美味しいパンが無いしベーカリーも少ない。それで手作りパンブームが続いてるんだろうなと思ってます。


酸っぱいパンに慣れている


もう何十年も前のことですけど、バリ島のホテルで出たペラペラの食パンが超酸っぱくて、、、酸性保存料かpH調整剤が使われているとすぐわかりました。蒸し暑い東南アジア圏では食パンはかびが生えやすいし腐りやすいので保存料やpH調整剤が使ってある方がある意味安心です。シンプルなパン=酸っぱい。食品衛生上しょうがない。

北米も同様です。広いアメリカ大陸でパンを売るためには賞味期限が長くないと無理ですから。食パンは酸っぱいかパサパサか、、、だったでしょうね。(今もそうなのかしら?買わないから知らない)


だから、北米や東南アジアの人たちはパンが酸っぱいのに慣れてます。サワー種で作る酸っぱいパンの風味に違和感が無く、わざわざ何日もコールドリタード(冷蔵庫で寝かす)して苦味が出るほど酸っぱいパンを作りたがる人もいます😅 


サワードウブレッドは消化吸収が良い


さらに、サワー種を使って長時間発酵させたパンは安全衛生面のメリットだけでなく、酵素の働きでグルテンが分解されて消化吸収しやすくなるためにセリアック病になりにくいそうです。小麦粉製品をたくさん食べるとお腹が張る人もサワードウブレッドは食べれるらしい。


アメリカのホームベイカーさんたちが面倒なサワー種の世話を続けながらパンを作るのには、こういう背景があるんだと思います。


ちなみに、ヨーロッパの国々に比べて北米・イギリス・オーストラリアのセリアック病が多い理由、わかるような気がするんです。イギリスの食文化の歴史を持つ国って、スコーンとかショートブレッドとか「粉っぽい小麦粉菓子」をたくさん食べますよね?水分の少ない小麦粉菓子は消化が悪いですからね。。。


ちなみに、日本の食パンも昔はちょっと酸っぱかったんですよ。でも、工場内の衛生環境を改善して酸っぱくなくてもパンにカビが生えなくなりました。また、生イーストを使用した中種法のパンもグルテンの分解が進んで消化吸収が良いそうです。

日本は袋パンが安く、ベーカリーはたくさんあってフランス並みの美味しさ。小麦粉製品ばかり食べてるわけじゃないし、家庭で手間をかけてサワー種のパン作りに夢中になるモチベーションを持ち続けるのは難しいと思う。

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