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【Anova Precision Oven】ANOVAのオーブンの良いところ・悪いところ

2022年8月25日木曜日

ANOVAオーブンのこと

🍔今日のアメリカ

検討している方のためにこのオーブンの特徴について書いていきます。

私が発注した時は公式サイトから10%オフクーポンの発行申請をしました。

定期的に20~25%オフセールをやっているようなので、そのタイミングで購入したい方はウェブサイトを時々チェックしてみてください。

送料は無料でした(アメリカ国内)。

私が購入した時の公式価格
リアルタイムの公式価格は画像↑をクリック


実際に使ってみて少しイメージが変わりました。パンを焼くだけなんてもったいない! 無限の可能性を感じます。

一方、いろいろ注意すべきことがあるのもわかりました。良い点、悪い点について私なりに気づいたことをお伝えしたいと思います。

私がANOVAのオーブンに決めた理由


良いと思ったこと
  1. 日本で使える(使っている人がいる)
  2. スチーム機能がある
  3. フードプローブ(芯温計)がついている
  4. 使用温度範囲が広い
  5. 調理方法の自由度が高い
  6. お買得


渡米前の職場(食品開発研究室)で、自分が使うパン窯の隣に業務用のスチコン(スチームコンベクションオーブンの略称)があり、それをいろいろな食品の試験に使っているのを何年か見ていました。

なので、私はこのオーブンでだいたい何ができるかわかっているということ、また数年内に駐在を終えて帰国するということも前提としています。


1.日本で使える(使っている人がいる)

昨日の記事に書きましたが、日本でプロの方がパン焼き用オーブンとして使用されています。

海外の家電を日本で使う際、電圧と50Hz/60Hz問題(アメリカは60Hz)がありますが、ご使用になられている個人の意見として「今のところ問題ない」とのこと。(もちろん自己責任!)



アメリカのアパートのオーブンでひと通りパンを焼き、このブログに解説記事もたくさん書きました。でも、アパートのビルトインオーブンを日本に持って帰れるわけではありません。

赴任前に日本で使っていたガスオーブンはマンションごと売ってしまったので、帰国後はまたオーブンを買うんです。

だったら、日本に持って帰れるオーブンを今から使いこなす方が合理的。


2.スチーム機能

ただ単にスチームが出るだけではなく、業務用スチコン同様にスチーム量や時間などを設定できるところがすごいです。

「100℃・スチーム100%」の設定が可能ということは、オーブンで「蒸す・茹でる」ができるということ。100℃以下の設定で下記フードプローブと合わせて「低温長時間調理」も可能です。24時間連続スチーム加熱ができるそう(ウォータータンクが大きい!)。


3.フードプローブがついている


スチコンは給食施設やパーティー会場など大量調理をする場所で使われることが多く、食中毒予防のため食品が中心まで十分に加熱されたか確認する温度計が付いています。

このオーブンにも「フードプローブ」と呼ばれる内部温度計が付いていて、これを食品に差し込んだまま調理して中心温度をオーブンの外からモニターできる機能が付いています。


食材を加熱しすぎることなく調理できるので、ステーキ、ローストビーフ、サラダチキンなどを作るのにとても便利です。


4.使用温度範囲が広い

『石窯ドーム』や『ヘルシオ』のオーブン設定温度は100℃以上

ANOVAのオーブンは下記の通り。


ヒーターのコントロール能力が高いため、低温側でも温度を安定させられるということ。

この温度の安定性については、既存ユーザーさん達の評価が非常に高いです!アメリカで流行っている「Sous Vide (真空調理)」もできる。


5.調理方法の自由度が高い

オーブン本体で温度などをセットする以外に、アプリを使って温度・スチーム量・ヒーター・調理時間などを設定しプログラムすることができます。

これがアプリの調理方法設定画面です。



まだ発売して間がなく(2020年~)、ユーザーはFacebookなどでいろいろ相談したり情報共有したりして試行錯誤しているようですが、業務用のスチコンを使用したことがある方には、非常に楽しい調理器具ではないかと思います。

6.お買得(←私にとっては)

日本で「パン焼き」用として最も人気があるのが東芝の『石窯ドーム』。現行為替換算で価格的に近いのが中位機種の5000ですかね。


こちらはシャープの『ヘルシオ』最上位機種。機能がANOVAに一番近いと思います。


※上記画像はショッピングサイトからの切り抜きです。価格は記事投稿時の最安値。


『石窯ドーム』は、加熱水蒸気オーブン

『ヘルシオ』は、ウォーターオーブン (= 家庭用スチコン)

↑この違いについては、ヘルシオのホームページに詳しく書かれています(☞🔗


ANOVAのオーブンはこの両機以上の機能を持つので、”私が今アメリカで買うオーブンとしては”お買得!!ということ。


注)日本で、2021年初めに予約注文で購入された方は「送料込みで8.5万円+関税」だったそうですが、別の方からは「日本への送料が4万円」かかったとお聞きしました。



ANOVAのオーブンを日本で使うために注意すべきこと


注意すべきこと
  1. 大きい
  2. 面倒くさい(難しい)
  3. 汚れる
  4. 熱い、暑い、湿気る
  5. 下火が弱い
  6. 電気代が怖い
  7. 電子レンジ機能が無い
  8. マニュアルが英語
  9. 製品使用実績がまだ2年程度(2022年8月現在)
  10. ユーザーサポート(修理、保証、返品規定含む)


こちらにも購入に際しての注意点を追記しています。必ずご確認ください。



今のアメリカのアパートはL字型キッチンなので、デッドスペースだった角のところに置くことで前後左右の間隔も十分取れました。各10㎝空けるようにとユーザーガイドには書かれています。


1.大きい

アメリカの頭上電子レンジと同じくらいの大きさです。本体そのものは上記『ヘルシオ』と大して変わりませんが、横についているウォータータンクの分横幅があります。

また、日本のオーブンレンジは左右の壁との間隔を取らずに置けるものが多いですが、これは必要です。日本のキッチンカウンターには収まりが悪いかもしれません。


2.面倒くさい(難しい)

いろいろな機能を自在に組み合わせて調理できる反面、調理経験が少ない方にはかなり面倒で難しいです。

一応、スマホのアプリには「エアーフライ」「ベイク」などのクイックメニューも設定されていてスタートボタンひとつで調理できますが、、、本体だけではできません。

オーブンが届いたら、スマホにアプリをインストールして、オーブンをwifiにつないで、調理方法をあれこれ調べて、、、っていうのができない人はやめた方がいいです😅


3.汚れる

スチコンの宿命です。お肉や魚を繰り返し焼くと内部がこうなります。


日本製の電化製品は掃除がしやすい仕様になっているものが多いですが、ANOVAは上部ヒーターは剥き出しだし、掃除のことまで考えられてはいないです。こういうステンレスクリーナーを使って掃除します。(お掃除の仕方については後日改めて投稿します)






4.熱い&蒸れる

オーブンなので熱いのは当然ですが、庫内の蒸気がいっぱいになると全面扉右下から加熱蒸気が噴き出してきます。


ユーザーの中には「不具合で蒸気が漏れている」と思って質問してる人が結構います。業務用のスチコンはドレインを繋いで設置するので余分な蒸気は下から排水されますが、家庭用のスチームオーブンは排水できないので外に漏れるんでしょうね。


アメリカは日本より乾燥しているところが多いし全室換気ですが、日本で使う時は場所をよく検討しないと結露や家具が傷む心配があります。


アメリカのユーザーの間でキッチンカウンターに「シミができた」とか「ヒビが入った」というような事例が共有されています。(特に石のカウンターで置きやすいようです)。心配な人はオーブンの下にシリコンマットを敷く、耐熱板を置く、底上げするなどで予防しています。


5.下火が弱い

熱源が上・下・奥の3か所にありますが、下のヒーターは主に低温調理用として設計されているため、単独では180℃までしか加熱できません。電力も小さく(700W)パンやケーキを焼く時に「下火が効かない」という欠点があります。主にベーキングに使用したい方は、下火補助ツールが必要です。

別売りアクセサリーとして専用の鉄板(ベーキングスチール)があります→🔗

市販の12×16インチ以下のキャストアイロンパン、スチールパン、ピザストーンなどでも代用可能です。


6.電気代が怖い😱

大型で電力量も大きいので(1800W)、それなりの電気代がかかることが予想されます。

日本の家では50A契約でも心配ですね、、、



7.電子レンジ機能が無い

日本ではスペースを節約できる「オーブンレンジ」が主流ですが、これはレンジ機能がついていません。

私は一人暮らしの頃からずっとオーブンと電子レンジを別々に持っているので、この点に関しては考慮していません。


8.マニュアルが英語

ユーザーガイドもアプリも今はまだ英語のみです。


スチコン使用経験のある方は使用上はそんなに困るようなことは無いと思いますが、全く英語がわからないとトラブルの時にちょっと大変かも💦


9.製品使用実績がまだ2年程度

このオーブン、まだ発売から2年経つか経たないかくらい。(メーカー保証は2年)
現在使用している人たちが”実験台”というわけです。

ユーザーサポートの情報を見ている限りでは、発売当初は少しトラブルもあったものの、今のところはこちらの「ウォータータンクひび割れ」以外の大きな製品不具合は起きていないようです。

ただし、運悪く組立不良や動作不良といったハズレに当たって、2年の保証期間内に何度も交換したというような人もいます。

また、オーブン自体がwifiに接続しておりそれスマホで操作するため、通信障害やファームウェア不具合など通信上のトラブルもあります。

10.ユーザーサポート

サービスに対する不満を投稿しているユーザーもたくさんいますが、アメリカのカスタマーサービスに期待できるのは返品交換くらいなのはどこも同じ。ましてや日本に持って帰った後のトラブルに対して適切なサポートが受けられるなんて、期待すべきではないでしょう。

値段が安いというのはそういうことも含む、と覚悟すべき。

初期ユーザーの保証が2022年秋に切れます、、、

これまでは不具合の多くに「交換」という形で対応しており(保証期間の延長は無し)、修理や部品交換についてのプロトコルを提供していません。それは、保証期間後に動かなくなったら直す手段が無いことを意味しています。これについて該当ユーザーから「訴訟になる可能性」が指摘されるなど不満が出始めています。

「価格に見合わない」と怒っているユーザーも少なくないのですが、この点に関してはユーザー間で温度差が非常に大きく、私を含め「このスペックでこの値段は破格」と使い倒している人、セールを見計らって何台も購入している人などもたくさんいます。

ちなみに、メーカーの保証ポリシーには「送料含む無料返品交換は米国及びカナダのみ対象(This warranty applies only in the US and Canada. )」と記載されています。

**実際にはそれ以外の国でも返品交換に対応しているようです。

日本から個人輸入で購入される際はご注意ください。以下、メーカーウェブサイトの保証規定についてのリンクです。

返品交換ポリシー


保証規定について


、、、というわけで

斯く斯く云々について検討し、ネガティブ要件も考慮のうえで「買う」と決断した次第です。


Facebook にサポートグループがあります。購入を検討される方はこちらにエントリーして最新の状況を確認されることをオススメします↓



その他のANOVAオーブンについての投稿は【カテゴリー:ANOVAオーブンのこと】から


読んでいただきありがとうございました。
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