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アカデミー賞「ビンタ」騒動の社会的背景

2022年4月11日月曜日

アメリカ社会

🍔今日のアメリカ

日本でもすっかりおなじみですかね? この画像。。。
 

騒動の直後から「国によって受け止め方に差がある」という記事がたくさん出ていましたが、アメリカでも”公式にどのように対応すべきか”、少し戸惑いがあったように思います。

騒動の行方をしばらく見てからブログに書こうかな〜と思って静観していました。

ウィル・スミスに対するアメリカの反応


4月9日 朝日デジタル(有料)


こちら☝有料記事なので全部読めませんが、まあ大体そんなところ、です。


70歳過ぎの南部黒人である英会話の先生にも意見を聞いてみたいな〜と思ってたんですよ。

そしたら、私が普段使用しているオンラインの教材にもこのネタが取り上げられました。注目度の高さがわかります。おかげでスムーズに先生とお話できました。


先生の意見はざっとこんなところ。

病気で悩んでいる女性をネタにして傷つけたことについては、クリス・ロックはジェイダに謝るべきと思う。

でもそれは「暴力」の言い訳にはならないし、ウィル・スミスは罰せられて当然。

脱毛症をイジられたくなかったなら、ジェイダは「かつら」を付ければよかった。(アメリカでは黒人女性がかつらをかぶるのは珍しくない)

クリス・ロックはコメディアンであり、こういう場でスター達がネタにされるのは了解事項。

他にクリスロックの無礼を非難する方法もあるのだから、暴力は容認されない。



「やっぱりそうなんだな~」と改めてわかりました。
大方のアメリカンはこういう考えだと思います。


謝罪だけでは許されない


ウィル・スミスは騒動の直後に自分の行いを反省し、翌日にはクリス・ロックにも謝罪しました。クリス・ロックもこれ以上事を荒立てるつもりは無いようです。

日本人的には、「公式に謝罪して相手も受け入れたならそれ以上の処罰が必要とは思わない。」と考えますよね?

どちらかと言えば、「クリス・ロックも”言葉の暴力”で人を傷つけたことについて謝るべき。それで喧嘩両成敗。」としたいところ。


ここが日本とアメリカの相違点。

ウィル・スミスは騒動の当日に「逮捕」を検討されていたそうですし、受賞の取り消しを求める声もありました。

結局、アカデミーからは「10年間の出禁」がペナルティとして課されました。。。

(出禁と言っても、受賞はできる。)

ウィル・スミスの謝罪は”赦し”とはならず、彼の行為は「受け入れがたい事」として罰を与えられた。

日本では多分ここまでしないでしょう?ケガさせたわけでもないですし。。。



でも、こういう問題の対処に、アメリカでは人種や格差に対する配慮をしなければならない。世論に対する”建前”ですね。


白人が罪なき黒人に暴力をふるってきた歴史

黒人は教養が無く暴力事件や犯罪が多いという偏見


”成熟した社会”であるべきセレブの世界では、誰もが納得する”正しい処分”をせざるを得ない。


先生は「クリスもジェイダに謝るべき」と言いましたが、残念ながらそう思うアメリカ人は多くないと思います。

日本人はこういうことをよく覚えておかねばなりません。


殴り合いでは済まないアメリカ


痴話喧嘩で済まされるようなことも、家にライフルが何丁もあるアメリカでは一瞬で殺傷沙汰になります。。。

日本では、ヤクザでも無い限り、感情的になった相手に撃ち殺されることなんてありませんけど、アメリカではそんなこと容易い。

「暴力は絶対悪」と教育される理由が、アメリカで暮らしているとよーくわかります。
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