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再び閉じたロシアの西の窓

2022年5月17日火曜日

ロシア

🍔今日のアメリカ


私が暮らしていた当時、ロシアの一般の人たちは、海外旅行どころか国内旅行さえも行ったことないという人が多かった。

ロシア人は「今、誰がどこで何をしているか」すべて管理されているので、旅行も簡単では無いのです。


ロシアでは自由行動は許されない

 
私はロシア駐在以前に日本からパックツアーでロシア観光をしたことがあるのですが、ロシアに着いてまず最初にしなければならなかったことは、ホテルにパスポートを提出することでした。

旅行計画書に申請されたとおりに、申請された場所に、全員が到着したことを、ホテルのスタッフがお役所の代理でシステムに登録するためです。。

添乗員さんが全員分のパスポートを集めてホテルに預け、その登録が終わってパスポートが戻ってくるまではホテルから一歩も外に出られません。。。

『短期旅行者の場合、基本的には査証申請書に記入した都市以外を訪れることはできません。

なお,列車で旅行する場合,許可が得られていない沿線都市については、列車による通過は認められていても、途中下車による観光等の行動は認められません。

(ビザを取って)入国審査を通ればどこに観光に行こうが自由~、な欧米他の旅行とは全く勝手が違い、”観光客も当局の監視下にある”のだと実感しました。

※現在は変わっているかもしれません。



駐在中も同じく。

『外国人がロシアにおいて3日(ただし,土・日・休日を除く)以上同じ場所に滞在する場合には,到着後3日以内にその地の移民局機関に到着通知をしなければなりません。』


登録更新時は私も外出禁止でした。




国内旅行でも移動先で必ず「滞在登録」が必要だし、家の隣のスーパーに行くだけでもパスポートは必ず携帯せねばなりません。

ポリスがパスポート検閲中~

実際にパスポート不携帯で逮捕されて拘留された出張者もいました。。。


2012年、ロシアの西の窓は開いていた


そんなロシアでも、当時は田舎からモスクワやサンクトペテルブルクに観光に行く人が増えていました。

私のロシア語の先生は、なんと夏休みに友人と一緒に、アメリカに住むその方のお嬢さんを訪ねて人生初めての「海外旅行」に行きました!


「英語が上手だと褒められて嬉しかった」と言ってました(英語の先生だよ)😄


そんなことができた『ソ連人』は、ほんとうにごくごくわずかな人だけです。

イリーナ先生が「こんな日が来るなんて!」と言ったように、少なくとも当時の私はロシアに明るい未来を感じていました。


ロシアはもうソ連には戻れない


冷戦終結で開いた平和の窓は、再び向こう側から閉じられてしまいました。

マクドナルドもスタバも撤退し、欧米企業の生産工場はすべて停止。

そんな生活を、今さらロシアの若い人たちが受け入れるとは思えません。

「ソ連に戻りたい」と思っているのは、プーチンと、利権を貪る悪いジジイと、田舎のお年寄りだけでしょう。。。
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