🍔今日のアメリカ
今日は、ジョージア州知事の共和党候補の予備選挙の投票日です。
長く保守派の白人富裕層の一極支配だったジョージア州。
以下、Wikipediaより
ジョージア州は近年まで民主党が単独で支配を続け、国内でも最長不倒記録を作っていた。この記録の一部は20世紀初期に黒人の大半と多くの貧乏白人から選挙権を取り上げ、1960年代まで続いていたことが寄与した。1872年から2003年までの130年間、ジョージア州民は白人民主党員のみを州知事に選び、白人民主党員が州議会の過半数を制してきた。
アメリカ政治のわかりにくいところですが、、、1970年以降に民主党と共和党の政権基盤の逆転が起こったので、ここ↑で言う「民主党」は現在の「共和党」と読み替えてください。
2020年トランプ敗北
当然、大統領選も「共和党」支持が続いていましたが、2020年の大統領選でとうとうひっくり返した!
トランプ前大統領はこれに激怒して、州知事のブライアン・ケンプ氏に「何でもいいからひっくり返せ」と脅しをかけまくった。
でも、ケンプ氏は「自分の得にならない」と思ったんでしょうね。相手にしなかったので、その後はすっかりトランプに嫌われ、「アイツが次の知事選に出てもオレはステイシーを応援する」と言われています。
トランプ vs. ペンス at ジョージア州知事選
その州知事選の共和党予備選に、ケンプ氏は再選目指して出ています。
以前にも一度ブログ内に引用しましたが、今回のジョージア州知事選の伏線がこの2018年のパックンの記事に書かれてます。
なかでもジョージア州は特にひどい。州務長官が数年前から、数十万人の有権者登録を取り消している。そして、再登録や新規登録に対しては完全一致制度を導入した。申込書の名前や住所が、州の保管する公的記録と1文字でも違ったらはじかれるのだ。ミドルネームがイニシャルになるだけでもだめ。スペースが1個多くてもだめ。Street(通り)をSt.と略してもだめ。実は、この細か過ぎるルールに引っ掛かって有権者登録できていない州民は5万人以上いて、その7割が黒人だという。この不公平な制度が注目されるなか、今回の州知事選は奇跡的な対戦カードだ。共和党候補はなんとこの抑制策を導入した州務長官本人! 民主党候補は黒人女性! これほど別々で対照的な対戦相手はない。対等に戦わせてほしいな。
ここに書かれた「州務長官」だったのが、現州知事のケンプ氏。
共和党基盤が弛んできたジョージア州で、選挙制度を自分に有利にした上でで”5万4千票差で黒人女性候補”に勝って州知事になりました。
さらに、郵便投票の条件を厳しくするなど若年層や貧困層の投票を難しくするよう法律を書き換えて、今回の州知事選に備えています。
ブライアン・ケンプ氏の後ろ盾には、ペンス前副大統領がつきました。
一方トランプは、対立候補のデイビッド・パデュー氏を支持しています。
共和党員はどっちを選ぶ?
ブライアン・ケンプ&ペンス チームは「バイデン大統領が勝った」と認め、
デイビッド・パデュー&トランプ チームは「2020年大統領選は詐欺だ!」と言い続けてる。
戦前予想では前者有利だそう。決着は数日後です。
2 件のコメント:
選挙において一票はとても重いわけで、ミスを曖昧に放置するのは間違いです。
きっちり整備するのは当たり前です。
いまどきスペルミスがあれば渡航できませんし、IDがなければお酒も買えません。
差別だ!という被害妄想に陥る前に、ならばそのミスを訂正すればいいだけの話。
実際投票に行ったら「もう投票済みだ!と言われたという人がごまんといて、
そういったエラーを一掃するのは州務長官の仕事です。
そうですね、州務長官としての正しい仕事をされたのでしょう。「投票済みと言われた人が五万といる」というのは、例の”票が盗まれた”ってやつですか。新たなルールに則ってミスを修正し、迎えた大統領選の結果について新旧州務長官とも正当だと認めています。本来、より多くの有権者が重い一票を投じられるよう環境を整えるのも州政府の仕事と思いますが、残念ながら深南部各州はより不便にすることに熱心に見えます。過去明らかな妨害を受けてきた人たちには「被害妄想」では無く「悪夢再来」でしょうね。
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