🍔今日のアメリカ
昨日のつづきです。
昨日のつづきです。
ラーメン(のようなもの)を食べて思い出しました。
少し前に話題になった記事です。
今や先進国でも賃金の低い国になってしまった日本。ポップミュージシャンからジャズマンに大胆転身し、米国で活躍する大江千里氏は、「日本は賃金や物価が安くなるにつれ、保守的で閉鎖的な社会になっているんじゃないかな」と指摘する。
意外に貧乏な日本人
大江氏の言うことも一理あると思います。
確かに日本の物価は安すぎる。
世界レベルで見た時、品質やサービスのクオリティに対するコストパフォーマンスが良すぎます。
長く続いたデフレをなかなか脱却できない。。。
物価が安いので国内では給料の安さが大きな問題になりませんけど、世界と比べると大きなギャップを感じます。
海外駐在員の給料が現地従業員より少ないということが現実に起こっています。海外駐在中に欧米人と同じレベルの生活できませんよ。。。日本人は昔のようなお金持ちではありません。
互助・共助の日本、自助のアメリカ
ただ、全てに同意というわけでもありません。大江さんはサラリーマン経験は無いでしょうし。
給与水準はそれぞれの国の経済や企業のシステムとも関連しているので、単純比較は難しいんじゃないでしょうか?
国によって社会保障の仕組みがぜんぜん違う。
みんなで支え合う『互助』『共助』を基盤とする日本。
終身雇用制が長く続いた日本では、厚生年金、企業年金、遺族補償、福利厚生、退職金、健康保険、企業貸付、社宅などなど、大手企業では給与以外の「生活保障」が担保される。(原則)会社都合で一方的に解雇されることもない。
対して『自助』原則のアメリカでは、自らの生活は自身で守る。お金を稼ぐ力に見合った暮らしをするのは当然のこと。それこそが資本主義。極端に社会保障制度の必要性を無視してきた。
どちらにも良い面と悪い面があるでしょう。
社会主義だった頃のロシア(ソ連)は、日本が理想だったと何かで読んだことがあります。
日本は資本主義経済大国の中では、社会主義に近い(かった)のかもしれません。
以下は私の体験談です。
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私がアメリカ資本の企業に勤めていた時、半年間の期限付きでアメリカ本社からプロジェクトの担当者が出張してきて、私もプロジェクトメンバーとして一緒に仕事をしました。(TOEIC380点でよく仕事できたと思う、、、)
彼が日本にいる時に、アメリカ本社で「業績悪化のため大リストラする」という事態になりました!
海外派遣中に事前連絡も無く「あなたクビ」なんてことあり得ないと思っていたので、彼が「どうしよう、どうしよう」と言っているのを誰もマジメに聞いてなかったと思います。私も「大丈夫だって~」と無責任に言ってました。
だんだんリストラ発表の日が近づいてきて、彼は毎日本当に不安そうでした。前日は眠れなかったんじゃないかな?私に「明日になったらアメリカのボクの席は無いかもしれない。どうしよう、日本でこのまま働くためにサポートしてくれる?」と真剣な顔で言われて、やっと私も「マジか⁈」と思った。。。
結局大丈夫だったんですけど、この時初めて、アメリカでは従業員はいとも簡単に捨てられちゃうんだな~と知りました。
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派遣終了が近づいた頃、今度は彼の方が「このまま日本で働きたい」と言い出した。
上司は積極的に検討してくれたのですけど、条件が合わなくて適いませんでした。
「希望年収に見合う役職を当てると『本部長クラス』になってしまう。彼の年齢とキャリアでそれはできません。」と人事から言われたそうです。
当時まだ30代前半だったと思います。それを聞いてまたビックリしました。
日本法人とは言え外資なので、日本の多くの大手企業とはいろいろ違っていました。退職金制度や自前の健康保険組合・労働組合は無く、報酬は「年俸制」。成果を出せば個人単位で報奨金がもらえ、給与もどんどん上がった。当時の同業他社に比べたら別格の給与だったと思います。
それでもアメリカの半分くらいだったんでしょうね。。。
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私が初めて世界と日本の違いを知った貴重な体験でした。
世界はいろいろ
日本経済もグローバル化する中で少しずつシステムが欧米化し、従来の枠組みから漏れる「非正規雇用」や「貧困層」が生まれ、格差が広がりつつある。
経済の仕組みが欧米に近づけば近づくほど、この格差の問題は大きくなります。
バブル世代の我々は、会社に守られて生きるのに慣れてしまってて、こういう問題に鈍感だと思う。。。
大江さんの記事はこう結ばれています。
「書を捨てよ町へ出よう、ついでに我慢もつまらないプライドも捨てて、世界に出てみようよ。(中略)僕もあなたも、自分が思っている以上にタフでサバイブしていけるのだと思います。」
全ての人にピッタリ合う社会なんてあり得ない。良いとか悪いとか判断できるようなことじゃない。自分が合わせるか、合う場所を自分で探すか、はたまた賢くサバイブするか。日本の内と外の両方から世界を見て、今はそんな風に考えるようになりました。
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