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メロンパンの起源はやっぱりロシアらしい

2021年9月10日金曜日

ロシア 美味しい話

🍞今日のパン

昨日のつづきです。

謎の国ロシア。その”闇っぷり”に興味は尽きず、今も時々ロシア関連のサイトをのぞいています。そしたら、こんなネタがひょっこり出てきた。

画像をクリックすると記事に飛びます



新説! 元祖メロンパンはムッシュイワンベーカリーにある



長年、メロンパンのルーツは不明とされていたのですが、どうやら最近この「サゴヤン説」が最も確からしい説とされているみたいです。



フランスパンとウィーン風パンの両方に精通していたアルメニア人の「イワン・サゴヤン」は、モスクワでロマノフ家の宮廷料理人をしていた。

ロシア革命後、中国に逃亡して満州ハルビンのホテルニューハルビンで働いていたところを、1910年に大倉喜八郎によって日本の帝国ホテルに引き抜かれた。

後にサゴヤンは東京でムッシュイワン・ベーカリーを開店し、そのベーカリーは今も営業を続けている。



この「ムッシュイワン・ベーカリー」で、サゴヤンさんがメロンパンの元祖となる菓子パンを作った。現在も営業しているムッシュイワン・ベーカリーのメロンパンが、いわゆるメロンパンの形をしていないところに”確からしさ”を感じます!


ムッシュイワン・ベーカリーのメロンパン(ウェブサイトはこちら⇒🔗




そして、さらにこの”元祖”メロンパンから遡ると、ソ連時代の「スメタナのシャーニギー(шаньги со сметаной)」に行き着くはず、と私は想像を膨らませてるわけ。

※スメタナ=サワークリーム

【Назад в СССР: Шаньги(ソ連回帰:シャーニギー)レシピ】
上記レシピページより写真を無断借用しています。



ひっそり世界に伝えられた、バリエーション豊かなロシア料理


ロシアはソ連邦時代に外食産業が育たなかったので、今は周辺諸国に比べて外食のレベルが低いです。

でも、このサゴヤン氏然り、ロシア革命前は、ヨーロッパを筆頭にアジアや中東出身の宮廷料理人が貴族階級を相手に贅沢な料理に腕をふるっていました。そして、革命後にロシアから逃げた料理人たちは、いろいろな国でその技術を伝えたと言われます。

フランス料理が良い例。

そういう料理の一部は、一般家庭にも伝えられたことでしょう。

ソ連邦時代は配給食材しか手に入らない貧しい食生活だったハズですが、ロシアの女性はみんな料理上手です。パンもお菓子もササっと手際よく作ります。外食より家庭料理の方がずっと華やかでバリエーション豊か。


実は知られていないだけで、日本にもロシア由来の食べ物がいろいろあっても少しも不思議ではないんです。
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