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アメリカの負の遺産 チャールストン観光【2023クリスマス休暇 ②】

2024年1月3日水曜日

アメリカ サウスカロライナ州 南部の歴史・文化 旅行・休日

🍔今日のアメリカ 

2024年の日本は大変な幕開けとなり、何だか自分の旅行記の続きを書く気分にもなれず、、、だいぶ間が開いちゃいましたけど自分の備忘録として残してはおきたいと思うので続けます。


サバンナもチャールストンも日本人にはあまりなじみがないですが、アメリカでは人気観光地として知られています。国として歴史の浅いアメリカでも南北戦争以前から貿易港として栄えた町には入植地らしい豪奢な古い建築物が残り、異国情緒と歴史を感じさせるからなんだろうと思います。また、私たちにはさほど珍しくもない「アメリカ南部料理」も観光要素のひとつ。


レストラン街の街路樹の下には”牡蛎の殻”が。『歴史風情ある町並みとシーフード』チャールストン、サバンナ、ニューオリンズに共通する観光資源ですね。


人気の観光地とは言うものの、、、意外と見るところは少ないです。これはシティーマーケット。


サバンナから日帰りもしくは一泊くらいで立ち寄るパターンが多いのかも。観光地としてはサバンナの方が楽しいです。チャールストンは風情のある街並みをそぞろ歩いてショッピングを楽しむ”大人向け”。


空港で”パイナップル”がお出迎えしてくれた理由はこれでした。ウォーターフロントの公園にある噴水。観光シーズンには写真撮影のための行列ができるそうですが、、、😂


むかーしむかし、日本でもバナナが貴重品だった時代があった。あれと同じなんだと思います。奴隷船で南国から運ばれるパイナップルはきっと当時の贅沢品だったんでしょうね、チャールストンでは「パイナップルはおもてなしの象徴」なんだそうです。



貴重な歴史遺産 現存する奴隷マーケット


米国内旅行では各地のアフリカンアメリカンミュージアムを訪れることが多い我が家。ジョージア、アラバマ、テネシー、ミシシッピは今も黒人が多く似たような展示内容なのですが、北上していくと都市ごとにその内容や主旨が少しずつ変わることに気づきました。

今回の博物館は過去イチ貴重な体験でした。私的には『ココ』のためにチャールストンに行って欲しいと思ったほど。


『MART』の文字が見えるでしょう。ここはかつて本物の奴隷マーケットだった場所です。



有名なのでしょうね、小さな博物館ですが多くの人がいましたし皆さんとても熱心に見ていました。いくつもの博物館を訪ねた私にとっても興味深い展示でした。


”人気の観光地”とされるサバンナ&チャールストンですが、地図を見れば一目瞭然。かつては重要な奴隷貿易の拠点でした。


当時のマーケットのジオラマです。奴隷のオークションを再現しています。


奴隷船で連れてこられたアフリカ黒人は、後ろの窓のある建物に収容され、病気が無いか調べられ、良く見えるように食事を与えられ、性別・年齢別に値が付けられて競りにかけられる。


チャールストンの奴隷は主にお米の栽培をしていたそうです。アメリカ東海岸でお米を栽培していたことがあるのですね。


マーケットの裏、ジオラマで広場と建物がある場所は今は駐車場になってます。


こういうリアルな負の歴史遺産が原型のまま遺されている場所はアメリカでは非常に少ないのではないかしら。

ヨーロッパからアメリカに入植してきた白人は、食べられる植物、狩猟、開拓、などを原住民インディアンから習い、そして彼らから全てを奪い取った。米やタバコや綿花の栽培技術や料理はアフリカ黒人がアメリカに伝え、そして彼らは近年まで家畜同様に扱われてきた。富を得た豪商や有力者はお城のような豪華な家を作り、それらが立ち並ぶ街並みは観光地として賑わう。

この後サバンナでも凄い豪邸の見学ツアーに参加しましたが、サバンナ、チャールストン、ニューオリンズはそういう観光地です。アメリカに5年くらいいると見えてくる「光と影」です。


シティマーケットには「ガラ人」と呼ばれるアフリカ移民が作る籠(いぐさのような匂いがします)を売るお土産屋さんがたくさんありました。黄熱病の流行で白人が減ってアフリカ移民が多くなった地域で技術が伝承されたそうです。


チャールストングルメ日記へつづく

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