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いつの間にか要らなくなってた駐在妻(配偶者)のソーシャルセキュリティナンバー

2021年6月30日水曜日

アメリカ生活 トラブル 駐在妻

🍔今日のアメリカ

ソーシャルセキュリティーナンバー:社会保障番号(略称 SSN)
 
アメリカに赴任すると、まずこのSSNを申請するよう言われますし、これが無いと不便とよく書かれています。

私はSSNが無いと免許が取れなかったので、国際免許の期限が切れる前にSSNを取って免許試験を受けて、と結構慌ただしかった。ミシシッピは国際免許の期限が60日ですけど、30日の州は大変ですね💦


最近身近で起こった騒動をキッカケにいろいろ調べてみたところ、”マスト”と言われていたSSNが、駐在妻(配偶者)には必ずしも必要では無くなってきている、とわかりました。


Eビザ/Lビザの配偶者はSSN取得可能なハズですが、、、


必要書類を持って社会保険事務所に出向き、書類を渡して面接します。後日、郵便でペラペラの紙一枚のカードが送られてきます。申請料は無料。



ところが先日、私たちと全く同じように申請したにも関わらず「SSNが拒否される」という事件が起きました。


アメリカに限らず事務処理が”担当者任せ”の国では「あるある」案件ですね。。。
でもこういうのに慣れていない日本人は超焦る! 


SSNが無かったら免許が取れないじゃん!!!

(☞ 顛末だけ知りたい方は文末へ)


駐在妻のSSNトラブルの実例


ネット上でいくつか同じような経験談を読むことができます。

例えばこちら(実例1)とか、こちら(実例2)とか。


”不運”としか言いようのない理由でSSNが発行されないという方が、過去にも少なからずいらっしゃる。


Eビザ/Lビザの配偶者の、SSNトラブルの主な要因


こちらはニューヨークの領事館のHPからの切り抜きです。



領事館がこのように例示するほど頻繁に起こっていて、しかもそれが是正されないという。。。


①ビザ条件の誤認識


SSNの発行条件はビザの種類によって違いますが、担当者の誤認識によってEビザとLビザの配偶者がSSNを取得できない。

これは単なるミスなのか、意図的なものかはわかりません。アジア人妻である私たちは後者の可能性も否定できない。。。


②婚姻証明と戸籍謄本の違いに起因


駐在は夫の責務であって、私たちは「配偶者」という特別待遇でくっついて来ただけ。私の在米中の身分はE2 visa spouse(E2 visa holderの配偶者です。

そのため、配偶者と証明できないと立場が危うい!
それを証明する書類が「婚姻証明」です。

婚姻証明は、西洋式の結婚式を挙げた方は神父さんが署名した「Marriage Certificate」なるものをお持ちになれば良いらしいのですが、持っていない場合、日本国内では代わりのものが入手できない。

そのため、下記どちらかを提出すれば良いとされています。

  1. 日本から持って来た戸籍謄本に英訳をつける。
  2. 領事館に戸籍謄本を提出して婚姻証明書を発行してもらう。


が、この「戸籍謄本の英訳」が受け付けられなかったという経験談がチラホラ。。。

私も窓口で「Marriage Certificateがない」と言われました。戸籍謄本の英訳はそういうタイトルではないので、取次窓口の事務員は判断できないのかもしれません。「これが代用書類として認められてる」と説明し、責任者が確認してやっと受領されました。

最初から領事館で婚姻証明を発行してもらえば確実なんですけど、我々のところからは管轄領事館がすごく遠いっ! 来た早々に一泊して取りに行くのは大変なのです。


③担当者の当たり外れ


こんなの対策の仕様が無い。
人種ヘイト思想の持ち主に当たったら万事休す!

アメリカ駐在である以上、これも想定内で臨むしかありません。


後述しますが、SSNは就労を前提に発行されるので、英語が全く出来ないことや免許取得だけが目的と相手に悟られるのもマイナス要素。

面接時に気をつけた方が良いでしょう。


ソーシャルセキュリティーナンバー(社会保障番号)とは?


本来の目的は『アメリカで働いて生活し社会保障を受けるための管理番号』です。

仕事をし、
家を借り(買い)、
税金を払い、
社会保障を受ける

これらをスムーズに行えるように管理する番号です。



駐在妻にSSNは本当に必要?


そもそもほとんどの駐在妻は自身が働くことを想定していませんから、SSNの主旨から外れています。そのため、2006年12月以前は、就労許可証を取得した場合のみSSNを申請できました。


SSNが無くて困ることがあるかと言うと、、、


家を借りたり銀行口座を作る際には、SSNが必要なことが多いです。
→ 夫名義で契約し、クレジットカードは家族カードを使えば良い。


確定申告や扶養控除などの手続きにもSSNが使われます。
→ 初年度の確定申告の際にITIN (個人納税者番号)を取得すればSSNは必要ない。


運転免許(ID)の取得にSSNが必要な州がある。
→ 昔は免許の取得にSSNが必須だったため「アメリカで生活するためにはSSNがマスト!」とされたようですが、現在は多くの州で免除になってます。


SSNが無くても運転免許が取れる州が増えている


2019年12月付のこちらの記事によれば、



①SSN無しで免許の取得が可能な13州

California, Colorado, Delaware, Connecticut, New York, Utah, New Mexico, Maryland, Illinois, Vermont, Washington, and Hawaii.

②SSN無しでも免許を取得できる要件を定めている州

Florida, New Jersey, New York, North Carolina, Texas, Massachusetts, Minnesota, Kansas, and Oregon


2021年6月現在、私の知る限り、①にはネバダとミシシッピも追加になっていて、②にもさらに多くの州が追加になっています。



②の要件は州によって異なっていて、「SSNが取得できない旨を明示した書類や宣誓供述書を提出する」となっているところが多いようです。



例えばナッシュビル領事館管轄5州の場合(領事館HPより)、ルイジアナ以外はSSNが無くても免許が取れるとなってます。

※米国の運転免許の取得条件は州ごと異なり、また度々変更がありますで、最新の情報は、各州の交通局のホームページをご参照下さい。




宣誓供述書の例(テネシー州)



アメリカでは「働く予定は無いが生活のために免許は必要」という駐在妻が多いです。そのため、2006年にEビザ、Lビザの駐在員配偶者は就労許可証を取らなくてもSSNが取得できるようになったのでしょう。

一方で、下記リンク先には「運転免許取得のためだけにSSNは発行しない」と書かれています。近年、以前に比べてSSNが発行されにくくなったという話もあります。

いきさつはわかりませんが、とにかく、ここ数年でSSNを免許取得の要件から外す州が増えた。

ということ。

免許のためだけにSSNが必要な方は、州のDMVで要件を確認してみてください。


就労許可証を取ればSSNが取れる


会社の担当スタッフによれば、「配偶者ビザでのSSN申請は、一度却下されると再申請は受付られない」そうです。

どうしても必要な場合は、『就労許可証(EAD)』と同時申請します。

ただし、就労許可証(EAD)は有料です。手続きに5万円近くかかるそうです。戸籍謄本等の書類を用意して領事館で申請します。


騒動の顛末は、、、


理不尽にSSNを撥ねられるのも”アメリカあるある”なら、SSN無しを見逃してもらえるのも”アメリカあるある”かも?!

というわけで、とりあえず「運転免許試験場に体当たりしてみろ」ということになりました。


そしたら、

👽SSNは?

👩ありません

👽あら、そう

で済んだ!!!


後からわかったのですけど、これは見逃して貰ったわけでは無くて、ミシシッピ州が最近法改正されたのを関係者が誰も知らなかっただけでした😅


今現在も州政府関連ページでは「要SSN」となっており、アメリカではとりあえず体当たりしてみるまで正解がわからないという教訓になった、、、というオチ。


*********

ミシシッピ州でさえ、SSN無しで移民や非アメリカ市民が免許を取得できるようになったくらいなので、遠からず全州でSSNと免許取得が切り離されていくんでしょう。

が、同時に、駐在妻(配偶者)のSSNはますます発行されにくくなるかもしれません。
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