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これはキツいよね~「駐在家族に語学研修義務」

2024年4月22日月曜日

アメリカ生活 駐在妻

日経電子版の記事に仰天しました💦
有料記事なので写しをとってはいけないのですけど、、、部分抜粋しにくかったので全コピーしてしまった。ごめんなさい。

英語ならまだしも、フランス語かオランダ語の習得が駐在員家族の義務、と言われたら、、、私ならどうするかしら???

建前は「移民の同化教育」ですが、本音は「移民抑制」なのでしょう。こんな厳しい条件付きでは敬遠されますよね。


ブリュッセル駐在、家族に語学研修義務 仏語の負担重く


グローバルViews
2024年4月22日 0:00 [会員限定記事]


ベルギーのブリュッセルに住み始めた外国人に課される語学学習プログラムが、日本人ら外国人駐在員の家族の大きな負担となっている。配偶者は現地の主要言語であるフランス語かオランダ語を学ぶことを強制され、育児や家事との両立に悩むケースが増える。日本など外国政府も動き出したが、解決の糸口は見えない。

「いったい何をしにベルギーに来たのか」。日本の大手企業駐在員の妻はこう吐露する。

最近まで幼い子ども3人の学校や習い事への送迎(ベルギーでは親の義務)や家事をこなしながら、週2回のペースで仏語学校に通った。先生は他の言葉を使わず仏語だけで教えるので、初学者には大変だ。最終的にはテストに合格し「A2」レベル(仏検準2級相当)に達する必要があり、ハードルは高い。

子どもが熱を出せば休まねばならない。この女性は家で子どもを寝かしつけた後、眠い目をこすりながら学校の復習や試験勉強をした。「育児と家事に追われて語学に割く時間もままならず、全てが中途半端で自己嫌悪に陥った」という。

欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)の本部があり、トヨタ自動車やダイキン工業など日本の大手企業も多く拠点を構えるブリュッセル。欧州屈指の国際都市が2022年6月以降の新規滞在者に課したのがこの研修だ。

外国人の駐在員自身は就業しているため適用されないが、配偶者が対象となる。滞在許可証を得てから6カ月以内に担当する機関に登録し、そこから18カ月以内に仏語かオランダ語の研修を終わらせる必要がある。

当局は「無料の歓迎プログラム」とうたうが、無料の語学学校のカリキュラムが生活リズムとあわず有料の学校に通う配偶者も多い。語学習得後、この言語を用いてさらにベルギーの歴史などを学ぶ計50時間の講習もある。こうした義務を怠った場合、最大2500ユーロ(約41万円)の罰金が科される可能性がある。

欧州各国は移民・難民の増加で、現地の言語を話せない人たちをいかに社会に統合していくかという課題に直面する。そのためのプログラムを数年間しか滞在しないことが多い駐在員の配偶者まで義務にしたのだ。


ブリュッセルの語学研修担当機関「BAPA」。面接官から義務を説明されるが、交渉の余地は少ない
フランス留学経験のある筆者は、語学研修の担当機関「BAPA」での日本人女性2人の面談に、仏語の通訳として同席した。「育児や家事との両立は難しい。『A1』(仏検3級程度)レベルで研修を終えられないか」。

こう尋ねると面接官は「駄目だ。例外は認めない。両立はできる」。とりつくしまもない。面談後、ストレスのあまり号泣した女性もいる。

以前に「『A1』でよい」との認識を示していた居住自治体の担当者に確認しようとしたところ、別の職員が応対し「その担当者は休職中。引き継ぎも何もなく分からない」。ビューロクラシー(官僚主義)が横行し、配偶者たちの悩みに誰も向き合おうとしない。

在ベルギーの日本大使館も問題に気づき、対応を模索するが解決策はまだない。ベルギーは自治体の裁量が大きく、それぞれで研修制度の運用が異なる。どの窓口を通して何を要望すべきか、日本政府の担当者も攻めあぐねている。

子どもをブリュッセルの日本人学校に通わせる場合、PTA活動への参加も求められ負担はさらに増える。心身のバランスを崩す配偶者も出てきており、日本企業も対策を検討し始めた。「仮に罰金が科されても企業側が負担するので、無理して通わなくてよい」。そうした方針の企業も出てきた。

配偶者のなかには「仏語を勉強できる機会なんてそうない。たくさん通いたい」という意見もあるが、「もう日本に帰りたい」「こんな制度があると知っていたら、帯同を希望しなかった」といった悲痛な声は多い。駐在員本人のライフプランに関わる問題でもある。

駐在妻の語学レベルはピンキリです



懐かしいです。写真向かって右側のお母さんとお子さん二人が6年のアメリカ駐在を終えて帰国する日にみんなで記念写真を撮りました。

お兄ちゃんはアメリカで保育園から小学校2年生まで学校に通ったので、当時はいっぱしのバイリンガルでした。我々はアメリカでも僻(へき)地駐在ということもあり、会社の通訳事務員さんや前の投稿で書いた”銀行の駐在員家族お世話役”方々の手厚いサポートが受けられる環境だったこともあり、夫にある程度の英語力があれば、私含め帯同妻はそれほど英語ができなくても生活に不便を感じないで過ごせました。ゆえに、お母さんは在米6年でもほとんど英語ができないとおっしゃっていました。

私も5年の駐在で英語ができるようになったかと言えば、、、ご存じのとおり、車の運転同様に途中であきらめたので少し英語耳が良くなった程度で話す方はからっきしです😅


「アメリカに5年も6年も住んでそんなハズない、謙遜だ」と思われるかもしれませんけど、実際多くの”語学の苦手”な駐在妻はそんなもんだと思いますよ。本物の通訳さんである『わにさん』も書かれているように、アメリカ英語は地方なまりが非常に強く、とても素人の日常会話が成り立つようなレベルではありません。

私も夫も、アパートの階下のおばさんとおじさんにたまに話しかけられてもさっぱり聞き取れず、5年間ずっと誤魔化し笑いで済ませてきました、、、これホントの話。帰国直前、初めて「引っ越しなの?」「そうです」「近くに引っ越すの?」「日本に帰るんです」というインタラクティブなやり取りをしました😂😂😂 夫と二人して「初めて聞き取れたよ~、進歩したね~😭」って。。。


左側の帯同妻もこの時で駐米4年くらいだったと思います。彼女は若くてお子さんもいなかったので毎日欠かさずESL(教会などで行われる無料の英会話教室。基本的には移民に対するアメリカ同化政策のひとつ)に通っていました。そのくらい真面目にやると、それなりに日常生活に支障が無いレベルに上達するようです。


海外駐在帯同は人によって悲喜こもごも


海外駐在は3年程度が一般的。アメリカ駐在帯同は英語環境が目的の人も多いでしょうけれど、欧州駐在帯同はどちらかと言えば「体験」が目的の人の方が多いでしょう。私にとっても5年のアメリカ駐在より2年弱のロシア駐在の方が楽しかった。欧州駐在は食や文化の体験が帯同家族にとっての”メリット”です。片言の英語と現地語がわかれば、あとは会社関連のサポートで3年程度なら乗り切れます。

ブリュッセルの記事の最後にもありますが、駐在帯同は、家族環境、個人の語学レベルや興味などによってライフプランやメンタルに大きく関わる問題になるケースも少なくありません。ひと昔前のように「辞令が出たら行くしかない」という時代ではなくなった、と改めて思います。

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