💣今日もロシア
昨日、「ロシアから撤退した企業は国有化されるかも」という話を書きました。
日本やアメリカにいたら、何の罪も無いのに私企業の資産を国が差し押さえるってあり得ませんけど、ロシアはやっちゃう。
私は見た!工場接収
私がロシアに住んでいた時、近所にチョコレートとお菓子を作っている大きな工場があったんですけどね、ある日前を通りかかったら、入り口ゲートで警察らしき人たちと従業員大勢が揉めているのを見かけたんですよ。
後で調べたら、そこは”ウクライナの企業”で、何か問題があって「政府の管理下に置かれる」と分かりました。
この話、当時のブログにどうして書いてないのかわからないのですが、夫も記憶に残っていたみたいで、先日「確かそんなことあったよね?」と。。。
ゼレンスキー大統領の前の大統領だった「ペトロ・ポロシェンコ氏」がオーナーの『Roshen』というウクライナのチョコレートメーカーです。
ロシアは、例え”隣国の企業”でさえ、自分たちに都合が悪いとなれば力💪でねじ伏せる。
その後も工場は営業していたようですが、2017年にリペツクの工場はとうとう閉鎖になったそう。。。(今はどうかわかりません)
誰も逆らえない「恐怖政治」
かつて、プーチンの政敵とされていた「ミハイル・ホドルコフスキー氏」についても過去記事で何回か書きました。
オリガルヒの一人でしたが、プーチン体制を批判して“脱税”の罪に問われ10年間のシベリア送りになりました。。。当時所有していた石油会社は解体されてプーチンの側近が経営している国有企業が吸収した。
陥れられて投獄されるのも苦しいですけど、財産・資産(←ロシアの場合は元々私財じゃないところが微妙ですが、、、)を敵に全て没収されて一文無しになる事の方が、精神的ダメージが大きいと思いませんか?
例えばアメリカなら、政治的社会的問題で活動する人たちに資産家が金銭援助して支えることは珍しくありません。そういうバックアップがあってこそ、貧しい人や若い人たちが体制に立ち向かうことができる。
ロシアは違います。
そんなことしたら、ホドルコフスキーさんの二の舞です。。。
だから”持つもの”は自分を守るために「長いものに巻かれる」ことを選択し、”持たざるもの”だけがわずかに小さな声をあげるのみ。
誰も逆らえない。
一般市民の私財も
当時のロシア語の先生がこう言ってました。
「離婚した元夫の家と畑に時々行かなければならないの。元夫には会いたくないし、田舎の畑もやりたくないんだけど。」
ソ連崩壊時に結婚してそこに住んでいたので、二人の共有財産になった家と畑。
離婚の際にその権利を半分ずつに分けた。
「家は元夫が住んでいるので仕方ないとして、畑は大した収量になるわけでも無いから放置しておきたい」と。
でも、畑は「畑」として所有が許されているので、毎年決まった量以上の収穫をしなければならないんだそう。。。ジャガイモだったか玉ねぎだったかを自分で育てなければならなくて大変だと言ってました。
もし何も収穫しなかったら、、、没収💦
”元々国から与えられたものだから”というのが前提にあるんでしょうけど。
誰だって、御上の機嫌を損ねて自分の財産を取られたくは無いです。それよりはワイロを払い生きづらさを我慢する方が平穏に生きられる。
ロシアの多くの人たちは、そうやって生きてきたんじゃないのかな。。。プーチンが嫌いでも、そうするしかなかったんだよね。
つづきはこちら
『』
「ウクライナ侵攻」スタートはここから
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