🍞今日のパン
先日、「水の硬度がパン生地作りに影響する」という話を書きましたけど、思い当たる方がいらっしゃったでしょうか?
日本でパン作りを習っても、海外で同じように作るのはとても難しいです。
水、小麦粉、イースト、砂糖、、、基本の原材料がどれもこれも全然違うのですから!
パン作りは、原材料、環境、製法などなど、いろいろな要素が科学的に関わっていてとても複雑です。何のせいで上手くいかないのか原因が見つけられないと迷走しがち。。。
パンの原材料をとことん勉強したい人におすすめの本
「科学」と聞いただけでやる気が無くなる、、、なんて人もいると思いますけど、パンの科学の不思議さに興味がある人にぜひぜひオススメしたい本があります。
※タイトルをクリックすると著者プロフィールに飛びます。
原材料それぞれの科学的な役割や、それぞれがどんな風に関わり、どんな風に変化してパンが焼けるのか、丁寧に解説された本です。
タイトルは「お菓子」となっていますが、基本的な原料はパンもお菓子も同じです。
パンとお菓子の原材料を科学的かつ易しく解説
学校の教科書にも採用されるほど本格的な科学本ですが、内容はシンプルでとてもわかりやすく、イラストがまた可愛くて、本当に良い本です。
私はこの本を製パン企業の研究室に所属していた時に初めて読んだのですが(30年前💦)、あまりに楽しくてすぐに自分で買い、その後どこの職場でもいつでも手に取れるように机の上に置いていました。
「新版」には新しい原材料も加わりました
今持っているのは「新版」です。グルテンフリーのパンによく使われるようになった増粘多糖類など新しい原材料について追記されて少し厚みが増しました。
化学記号を見るのが苦手でもきっと大丈夫。。。と思います😄
※ちなみに、同シリーズで『パン「こつ」の科学』というのもありますが、残念ながらこちらはあまりオススメしません。内容がやや古く、あまり踏み込んだ解説になっていないからです。
アメリカのパン&お菓子作りに役立つ知識をこちらにまとめています。ぜひご参照ください。
本格フランスパンをプロの技法で作りたい人におすすめの本
こちらは以前から私が紹介している(⇒🔗)ビゴ先生の著作です。
フィリップ・ビゴのパン
ビゴの店のレシピを惜しげも無く公開してくださっているだけでなく、どれもビゴさん自身が手ごねで実際に作っている工程を写真で見せてくれる超お得な本です。
マスターしたら、「ビゴの店」と同じパンが自分で作れるってこと!?
自分でパン屋さんと同じパンが作れます!
生地感、発酵状態、成型の方法、ベーカリーの中を覗いているかのような丁寧な手順と美しい写真がついています。
設備も環境も技術も比べ物にならないので、どんなに本の通りに作ろうと思っても到底同じものなんかできません。
でも何度も何度も繰り返し真似してみることで段々上手になります。それが楽しい。
アメリカで手に入る原材料でアレンジしたレシピをこちらにまとめています。よろしければ参考にしてください。
☞ 『レシピ一覧』
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