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なぜ日本では新型コロナ感染者が少ないのか

2020年3月24日火曜日

コロナウイルス関連


欧米で感染が爆発的になり始めた頃、WHOが「とにかく、検査、検査、検査」と会見で言いました。

アメリカでも検査体制を強化しています。
疑わしい人を速やかに検査して隔離するためです。

日本は当初から「検査数が少なすぎて数値が実態を表していない」と指摘されています。
私も気になっていたのですが、ある記事を読んで合点がいきました。

新型コロナはこれまでのところ

・小児患者は非常に少ない。
・若年者は感染しても症状が出なかったり、軽症で回復に至ることが多い。
・従来のインフルエンザに比べ感染力が強い。
・重症含め9割以上が回復する。
・基礎疾患のある患者や高齢者は重症化率・死亡率が高い。

こんなことがわかっていて、
命を守るために重要なことは、

重症になる可能性のある人たちに移さないようにする
重症患者が十分な医療を受けられるようにする
そのために、医療が疲弊・崩壊しないようにする

なのです。

そのため日本では、各自が自己隔離により感染を広げないよう努め、医師が必要と認めた場合に限り検査する、という方針を取っているそうです。


薬が無いので感染は怖いし、感染していないか調べてもらいたい。
ですが、たとえ感染しても、私たち(まだ高齢者じゃないと思うから…)は死にはしない(たぶん)。

健康な人がたとえ感染したとしても、治療薬があるわけでもなく、自宅で安静にして自己免疫による自然快癒に任せる他無いのです。咳が出たら、ただの風邪かインフルエンザか新型コロナか調べることより、とにかく人に移さないようにすることの方が重要!

昨晩のイギリスBBCでやってました。
人に移さないように気をつけるだけで、ひと月後にはこんなに差が出るんですよ!!



やたら検査をすれば無駄に検査キットを消費するし、検査数が増えれば担当者は検査に追われてミスも増えるでしょう。軽症者がたくさん病院にやってくれば、基礎疾患を持つ患者のリスクが高くなるばかりです。

そう考えたら、確かに検査ローラー作戦はあまり意味が無いと理解できます。


でも、アメリカに住んでいるとこう思います。これは日本だから可能なんです。

「外出を自粛しましょう」「マスクをしましょう」「うがい、手洗いをしましょう」「人に移さないように、移されないようにしましょう」

アメリカでは無理。
毎年インフルエンザで何千何万という人が亡くなってます。

検査をして「あなた感染してますから家から出ないでください」「家から出たら罰金です!」と言わないとダメなんです。

かくして、NYもイタリア同様に感染爆発を起こし、医療崩壊しています。


特効薬やワクチンが出てくるまで、何か月も何年も感染が止まることはありません。
十分な医療体制を維持するためには、感染の広がりを緩やかにし、感染者が回復者を超えないペースを保ち、重症者を増やさないようにする。

回復した人たちは免疫力を手にし、感染拡大の壁になるのだそうです。
こうして、経済活動を維持しつつ、薬とワクチンができるまで時間を稼ごうというのが日本の戦略です。

頭いい!!!

ちなみに、中国・武漢のように完全閉鎖で終息させた場合、その他の地域に広がった際にまた爆発してしまうそうです。免疫保持者がいないから。

がんばれニッポン!

参照記事
日本は新型コロナを「ゆるやかに感染」させるとき
なぜ日本では新型コロナ感染者が少ないのか
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