アメリカのアパートの電気オーブンでも、このくらいのフランスパンが焼けます!
ハード系のパンを焼くのに向いていない、無駄に大きいアメリカのビルトインオーブン。
そもそもの問題と解決方法についてはこちらのページにて詳しく解説しました。
解決すべきは『蓄熱』と『スチーム』
サワードウブレッドやカンパーニュなど丸い大型のパンは、ダッチオーブンやキャストアイロンパンなどの蓋付き容器を使うことでこの二つをクリア。
ですが、細長いフランスパンを見映え良く焼くのはなかなか難しいですね。。。
目指すは”高温蒸し焼き”
そもそも、パン屋さんにはフランスパン専用のオーブンがあります。
- 炉床がスレートで、輻射熱で焼成する。
- 蓄熱性・密閉性が高い。
- 高さが低い(容積が小さい)。
- 高圧蒸気が大量に出る。
特徴はこんなところでしょうか。
こういうオーブンに一度にたくさんのパンを入れ、さらに高圧スチームをパンの表面が濡れるくらいたくさん噴射します。
”高温蒸し焼き”状態です。
高温蒸し焼きによって、パンの内部から一気にガスと水蒸気が発生してクープが開き、表面のデンプンが糊化します。こうして、元気よく開いたクープとツヤツヤパリパリのクラストのフランスパンが焼けます。
※もちろん、生地や成型の状態も影響します。
アメリカの電気オーブンの問題を解決しよう!
その1 熱抜き穴
うちのオーブンは、ここ↓から熱と蒸気が抜けてる。。。
焼成中は鍋のフタなどをかぶせて熱と蒸気が逃げないようにする。
その2 高温蓄熱
キャストアイロン、スチール、ストーンなど黒くて重い蓄熱素材を入れて500℃以上で十分予熱する。窯入れ後に溶岩石(Lava Rock)でスチームを追加する場合は、これも一緒にいれて予熱する。
その3 高温スチーム
焼成の5~10分前にタオルにお湯をかけてオーブンに入れ、庫内に高温スチームを溜める。
その4 スチームを閉じ込める
パンが窯伸びする間できるだけパンの周りにスチームが十分ある状態にするため、何か覆いをかけます。
例えば、ローストターキー用のアルミトレイ
溶岩石にお湯をかけてスチームを出す前にこのトレイをかぶせておくことで、大きなオーブン全体にスチームが逃げることなくパンの周りに留まってくれます!
※パンをのせる天板より大きいトレイを使ってください。そうしないと下から蒸気が回らない。
私がAmazonで購入した観葉植物用の溶岩石です。
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