🍔今日のアメリカ
先日のワシントンDCでとても美味しかったスペイン料理レストランでのこと。
ウェイターのお兄さん、我が家にはとっても”淡泊な”サービスでした😅 DCなので人種差別的な意味合いは無かったと思います。ただ単に「サービスしがいの無い客」と思われただけでしょう。
なぜなら、我が家はお酒を飲まないし、少食の私はソフトドリンクさえお腹が膨れるのが嫌で飲みません。旅先なので、きっちり食べきれる量しか頼まないし。総計額の少ないお客は必然的にチップの額も少ないので、チップを稼ぎたい店員さんにとっては上客ではありません。
ふと気づきました。
南部のレストランでは、”うっとうしいほど”のサービスを受けることが珍しくありません。頼んだ料理がまだ一皿も来ないうちから「何かご用はありませんか?」とニコニコやってくる。
黒人のウエイトレスたちは、担当のテーブル客が「差別的でないか」「チップをはずんでくれそうか」見ているのでしょうね。彼女たちにとっては、人種差別主義のお金持ちより私たちの方が上客なのかもしれません。
一方、”白人御用達”のレストランでは、差別的な扱いを受けたこともあります(←二度と行かない)
モヤモヤします、アメリカのチップ制
アメリカのチップ制度、日本人の私たちにはなかなか理解しがたいものがあります💦
以前にもブツクサ書きましたが、その仕組みと払うべき理由は理解しました。
「続編」記事の最後に「チップ制は、今も残る”制度化された人種差別”」と書いてます。
ゆえに、アメリカでも都会では「サービスチャージ」が増え、世界では「”心付け”として渡すこともある」というのが通例になってきてます。
アメリカのチップ制度は、私には「人種差別の歴史に連なる悪しき慣習」と思えて、「ルール」とか「マナー」とされることにどうしても違和感を感じます。
アメリカのチップ いつ、誰に、いくら?
ホテルのプロの方がチップについて書いた記事をいくつかピックアップしてみました。読めば読むほど、慣れない我々にとってアメリカのチップがどんなに面倒でストレスかわかると思う😑
ケニー奥谷(奥谷啓介)『私が見たアメリカのホテル』
キャッシュレスの時代に、チップを払うために常に1ドル札とか5ドル札を持ち歩かなくてはなりません(カードで支払えるところでは必要ない)。
普段はクレジットカードで支払いするので現金を持ってません。旅行の前には銀行ATMから20ドル紙幣(しか出ない)を引き出し、どこかで崩さないとチップにするお金が無い!
アメリカでは「施し(ほどこし)」がルール!?
アメリカではチップが「マナー」「ルール」なのだから、「職種ごとに」「サービスに応じて」「常識的な相場で」「スマートに」「時には気前よく」払わないと非常識と思われる。
みたいなことを解説してくれてる記事が他にもたーくさんあります。
「お気に入りの店でお気に入りのサーバーにたくさんチップを払えば、次回はより良いサービスを受けられる、こんな便利なことはない」とかね、、、
長くアメリカに暮らす人たちが、日本人の旅行者や駐在員たちが”アメリカの常識”を知らずに行動するのを目にしたら、同朋としては気になるのもよくわかります。
でも、習慣付いてないから忘れちゃう。
『アメリカのホテルで働くスタッフに与えられる給与は、それぞれの部署が受け取るチップの額も考慮に入れて設定される。』
アメリカの給与システムまで考慮して「この人にはチップを払わなきゃ」なんて! 「知らないのは恥ずかしいこと」「チップを払わないなんて非常識」って言われるの本当にストレスですよね~
誰も触れないこと、あるいは、触れたくないことの一つで、レイシズム(人種差別)から生まれたシステムがアメリカにはある。それはチップ。レストランやバーを利用した白人は、彼らにチップを払った。その目的は「ほどこし」。この点では、チップはレイシズムの現れと言ってもいいようなものだった。
日本人がチップに強い違和感を感じる理由のひとつがコレでは無いでしょうか、、、
「十分な給与を貰っていない人に不足分を”施す”」
”職業に貴賎なし”を是とする日本人には、一般人がチップを払う感覚がどうにも偉そうで気恥ずかしく馴染まない。
日本にも「お布施」や「寸志」など”心付け”の習慣は有りますが、、、過分にお世話になった人への「お礼」や、”便宜を図ってもらうために渡す袖の下”「賄賂」の意味合いが強い。
私がアメリカのチップ制度を素直に受け入れることが出来ないのは、こういう日本人的な感覚が根底にあるからだと思います。
北欧や日本など、公平な社会を良しとする国にはチップ制度はありません。公平な社会を作るのは国の仕事です。
チップ制度はキャッシュレス化の妨げにもなってます。
そのうちアメリカではベルボーイにも電子マネーでチップを渡せるようになるのかな?忘れたら後で自動で引かれるかもね。。。
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